2024年のゴールデンウィークが終わり、各鉄道会社から新型車両の発表が相次ぐ等、動きが慌ただしくなってきました。
小田急は5月14日に決算発表を予定しているため、鉄道事業設備投資計画の発表も同日になるとみられますが、どのような動きとなるのでしょうか。

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そんな中、小田急に関連する情報として、西武鉄道から2024年度の鉄道事業設備投資計画が発表されています。

2024年度は1編成が譲渡される8000形

5月9日に西武鉄道から発表された鉄道事業設備投資計画において、サステナ車両の導入に関するアップデートがありました。
情報としては多くありませんが、2024年度中には1編成の譲渡が行われるようで、まずは地固めということのようです。

車両を譲り受けた後には、整備や改修を行うようですので、塗装変更や保安装置の設置といった最低限の対応だけではなく、何らかの手を入れる可能性もあるかもしれません。
8000形はリニューアルの際に編成ごとの差異も生じており、機器の面での統一等が行われるかについても注目点です。

西武のニュースリリースでは、2024年度内の運行開始を目指すとされていますが、文章表現としては不確定要素を盛り込んでいる印象もあり、スケジュールについてはまだ流動的な部分があるのかもしれません。
いずれにしても、2024年度はいよいよ具体的な動きがあることは間違いなく、小田急からの発表があるのかについても気になるところです。

譲渡の可能性が高い8261Fの動き

長期間に渡り休車となり、小田急エンジニアリングが行っている部品販売で車番が出品され、相模大野駅のチョークアートで匂わせがあった8261Fについても、最近になって動きがありました。
5月8日の終電後、日付としては9日になりますが、喜多見検車区から大野総合車両所へと回送され、久々に本線を走行しています。

10日からは早速何らかの作業が行われているようですが、見た目には今のところ大きな変化はなさそうです。
解体が行われるような準備はされていないため、廃車になるというのはさすがに考えにくく、タイミングとしても8261Fが譲渡の第1陣とみて間違いないでしょう。

今後の対象編成についても気になるところですが、8261Fと仕様が近いリニューアル後期の編成が選ばれると予想され、8252Fと8260F以降の編成が有力候補とみられます。
8263Fと8265Fは全密閉式のモーターを搭載しているほか、電動空気圧縮機にも違いがあり、8252F、8261F、8262FはRC1500を装備しますが、8260Fと8263F以降はMBU1100-Tとなっており、このあたりはどうなるでしょうか。
作業が行われているということは、旅立ちの日も近いと考えられるため、今後の動向からも目が離せない状況となってきました。

おわりに

2024年度は1編成の譲渡となり、具体的な動きも出てきた8000形。
西武での形式はまだ不明ですが、いつ頃発表されるのかについても気になるところですね。