古い車両の機器を流用して製造され、1985年からは2400形のモーターを活用して高性能化された4000形。
小田急4000形全編成ガイドでは、各編成ごとの特徴やデータをまとめています。

4258Fの概要

1988年度に高性能化された編成で、1985年度から始まった4000形の改造は、4258Fの完成をもって完了となりました。
4258Fは3両を2本組み合わせて6両にしており、4020Fと4021Fの先頭車を1両ずつ中間車化し、組み替えられています。

他の編成と同様に、高性能化には廃車となった2400形のモーターが活用され、同時に冷房化も行われました。
4021Fは2本しかなかった5次車ですが、乗務員扉の周囲が5000形と同じ処理となっており、4次車と組み合わされたことで、高性能化後は前後の先頭車で形状が異なる編成となりました。
6両化にあたっては、パンタグラフを搭載する車両の関係か、4020Fの中間車と先頭車は位置が入れ替わっています。

高性能化後は他形式の6両と同じように使われ、併結も行われていますが、箱根登山線への乗り入れはできなかったため、急行では小田原行きの列車を中心に見ることができました。
最後に更新された編成ながら、2003年に4000形としては最初の廃車となり、2600形の2670Fよりも先に姿を消しています。

編成表

クハ4258-デハ4208-デハ4308-デハ4408-デハ4508-クハ4558
※左側が新宿方

製造区分

クハ4258:4次車
デハ4208:4次車
デハ4308:4次車
デハ4408:5次車
デハ4508:5次車
クハ4558:5次車

製造所

クハ4258:日本車輌製造
デハ4208:日本車輌製造
デハ4308:日本車輌製造
デハ4408:東急車輛製造
デハ4508:東急車輛製造
クハ4558:東急車輛製造

旧番号

クハ4258:デハ4020
デハ4208:クハ4070
デハ4308:デハ4120
デハ4408:デハ4021
デハ4508:デハ4121
クハ4558:クハ4071

竣功日

クハ4258:1969年10月16日
デハ4208:1969年10月16日
デハ4308:1969年10月16日
デハ4408:1970年9月5日
デハ4508:1970年9月5日
クハ4558:1970年9月5日

高性能化・改番日

クハ4258:1989年3月29日
デハ4208:1989年3月29日
デハ4308:1989年3月29日
デハ4408:1989年3月29日
デハ4508:1989年3月29日
クハ4558:1989年3月29日

廃車日

クハ4258:2003年11月20日
デハ4208:2003年11月20日
デハ4308:2003年11月20日
デハ4408:2003年11月20日
デハ4508:2003年11月20日
クハ4558:2003年11月20日

4258Fの写真

20180721_06