小田急線を離れて西武鉄道に運ばれ、現在は小手指車両基地で姿を見ることができる8000形の8261F。
今のところは車両基地内を少し走る程度で、何らかの試運転や訓練が行われているようですが、改造や整備のために移動する日も遠くはないとみられます。

現在は小田急時代の姿を保っている8261Fですが、気になるのはどのようなカラーリングになるのかという点です。
変更後のカラーリングに関する発表はされていませんが、いったいどんな姿になるのでしょうか。

西武の標準的なカラーリング

一昔前の西武といえば、イエローに塗られた車両が多く走る路線でした。
現在は2000系等の鋼製車体で見られる程度ですが、一時期はイエローに塗られた車両がほとんどという時期もありました。
さらにさかのぼると、赤電と呼ばれる懐かしいカラーリングとなり、現在は101系で復刻した姿を見ることができます。

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イエローの後はどうなったのかというと、ステンレスの車体を採用した6000系から、ブルーの帯を巻く姿となり、20000系にも続きました。
30000系や40000系は、ブルーとグリーンを組み合わせた姿となりましたが、どちらかといえばブルー系と表現できそうです。

8000形が西武の車両と並んでいると、まるで鉄道模型のような光景に驚かされつつも、意外なほど溶け込んでいると感じました。
ブルー系のカラーリングが主流になっていたためか、系統が似ている小田急の車両が混ざっても、あまり違和感がないという結果になったのかもしれません。

現在は小田急時代のままとなっている8000形ですが、今後カラーリングについては変更されるようで、どのような姿になるのかが気になります。
順当に考えれば、2000系と同じイエロー系か、ホワイトやシルバーをベースとして、ブルーの帯を巻く姿になると思われますが、独自のカラーリングで存在感を出してくるかもしれません。
鋼製車体なので自由度は高く、予想外の姿に仕上げてくる可能性もあり、正式発表が待ち遠しいといえるでしょう。

イベント性を持たせる可能性

8000形のカラーリングを考えるうえでは、西武だからという不確定要素が作用します。
西武はイベント性を持つ姿にした車両を多く走らせており、8000形についても同じことを考えたとしても不思議ではありません。

今後101系が東急の9000系に置き換えられると、カラフルに塗られた車両がなくなっていくため、その役割を8000形が引き継ぐことがありえます。
赤電塗装となった8000形や、伊豆箱根鉄道や近江鉄道の姿になれば、それはそれで面白そうです。

西武に関係するカラーリングだけではなく、小田急時代の姿を再現する可能性もないとはいえないでしょう。
権利関係をクリアできるのかという問題はありますが、8000形は過去に様々な姿で活躍していたため、それを揃えれば注目されること間違いなしです。

おわりに

最初は標準的な塗装としつつ、後々イベント性を持たせる可能性も含め、西武なら色々とやってくれるはずという期待があります。
既に盛り上げようとする雰囲気を感じるため、何かしら話題性のある姿にしてくれることを期待したいと思います。