小田急沿線に住む方々にとって、仕事帰りの強い味方といえばホームウェイ号でしょう。
乗れる列車は限られますが、必ず座って帰れることから、追加料金を払う必要はありながら利用率も高くなっています。

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現在は小田原線と江ノ島線で走っているホームウェイ号ですが、かつては多摩線に直通する列車もありました。
全線でホームウェイ号が走っていた2003年のダイヤでは、どんな停車駅となっていたのでしょうか。

2003年の新宿駅における発車時刻と行先

1999年に運行を開始したホームウェイ号は、名称としても早々に利用者に定着し、ロマンスカーの主力列車として発展を続けてきました。
20年以上の歴史の中では、停車駅や行先に様々な変化があり、現在の停車駅は3パターンとなっています。

小田原線と江ノ島線だけではなく、かつては多摩線の唐木田行きも運転されており、唐木田ホームウェイ等と呼ばれ親しまれていましたが、新百合ヶ丘駅から先の利用率が高くなく、2016年のダイヤ改正で設定がなくなりました。
今から20年ほど前の2003年3月29日のダイヤ改正後において、ホームウェイ号の停車駅はどうなっていたのか、当時の時刻表を確認してみたいと思います。

以下は平日に新宿駅を発車するホームウェイ号の一覧で、発車時刻と行先を記載したものです。

ホームウェイ1号:18時00分発 箱根湯本行き
ホームウェイ3号:18時30分発 箱根湯本・片瀬江ノ島行き
ホームウェイ5号:19時00分発 箱根湯本行き
ホームウェイ7号:19時30分発 小田原行き
ホームウェイ71号:19時45分発 唐木田行き
ホームウェイ9号:20時00分発 小田原行き
ホームウェイ11号:20時30分発 小田原・片瀬江ノ島行き
ホームウェイ73号:20時45分発 唐木田行き
ホームウェイ13号:21時00分発 本厚木行き
ホームウェイ15号:21時30分発 本厚木行き
ホームウェイ75号:21時45分発 唐木田行き
ホームウェイ17号:22時00分発 本厚木行き
ホームウェイ19号:20時30分発 本厚木行き
ホームウェイ21号:23時00分発 本厚木行き
ホームウェイ23号:23時15分発 本厚木行き
ホームウェイ25号:23時30分発 町田行き

現代と大きく異なるのは、東京メトロの千代田線から直通運転する列車はなく、全てが新宿駅を起点としていました。
面白い点としては、ホームウェイ号にも途中駅で分割する列車が設定されていたことで、相模大野駅からは小田原線と江ノ島線に分かれていきます。

昔は基本が30分間隔での運行となっており、19時以降の毎時45分に唐木田行きが挟まりました。
遅い時間ほど走る距離が短くなるのは今と同様ですが、そうなる時間帯が早かった点に時代を感じます。

2003年時点におけるホームウェイ号の停車駅

30分間隔でホームウェイ号が運転されていた2003年当時、停車駅のパターンはどうなっていたのでしょうか。
各列車ごとの停車駅をピックアップし、どのような組み合わせだったのかを確認してみたいと思います。

以下は各列車ごとの停車駅で、途中駅で分割する列車は分けて記載しました。

ホームウェイ1号:新宿・町田・本厚木・秦野・小田原・箱根湯本
ホームウェイ3号(前6両):新宿・相模大野・本厚木・秦野・小田原・箱根湯本
ホームウェイ3号(後4両):新宿・相模大野・大和・藤沢・片瀬江ノ島
ホームウェイ5号:新宿・町田・本厚木・秦野・小田原・箱根湯本
ホームウェイ7号:新宿・町田・本厚木・秦野・小田原
ホームウェイ71号:新宿・新百合ヶ丘・小田急永山・小田急多摩センター・唐木田
ホームウェイ9号:新宿・町田・本厚木・秦野・小田原
ホームウェイ11号(前6両):新宿・相模大野・本厚木・秦野・小田原
ホームウェイ11号(後4両):新宿・相模大野・大和・藤沢・片瀬江ノ島
ホームウェイ73号:新宿・新百合ヶ丘・小田急永山・小田急多摩センター・唐木田
ホームウェイ13号:新宿・町田・本厚木
ホームウェイ15号:新宿・町田・本厚木
ホームウェイ75号:新宿・新百合ヶ丘・小田急永山・小田急多摩センター・唐木田
ホームウェイ17号:新宿・町田・本厚木
ホームウェイ19号:新宿・町田・本厚木
ホームウェイ21号:新宿・町田・本厚木
ホームウェイ23号:新宿・町田・本厚木
ホームウェイ25号:新宿・町田

現在と同様に、基本的には3パターンとなっていました。
新宿駅と町田駅に停車するパターンが圧倒的に多く、分割する列車は相模大野駅に停車し、多摩線に入る列車は新百合ヶ丘駅に停車します。
停車駅自体も今よりは少なく、時間をかけて多様化が進んできたということなのかもしれませんね。

おわりに

多摩線を走る列車の廃止や、千代田線直通列車の登場等、様々な変化を続けてきたホームウェイ号。
近年はパターンが落ち着きつつあるように思いますが、今後がどうなっていくのかも気になるところです。