小田原から強羅までを結び、現在は箱根湯本から先の区間で専用車両が使われる箱根登山線。
製造から100年前後が経過している車両のイメージが色濃く残りますが、近年は置き換えが進められ、かなり近代化が進んだ状態となりつつあります。
夏の暑さは酷くなる一方ですが、旧型車両で残る3両には冷房が搭載されておらず、今の日本においては貴重な存在となりつつあります。
総称して100形とも呼ばれることからも分かるとおり、外見上はそれほど大きな違いがなく、目立つのは扉間にある窓数の違いぐらいでしょうか。
これらの3両は基本的にセットで使われる状態となっており、2両編成となっているモハ1形に対して、モハ2形を繋いで運用されます。
モハ1形のみで運用される場合もあり、その場合はモハ2形がお休みとなります。
製造から100年前後が経過する3両ですが、車体や足回りは過去に更新を経ているため、登場時の部品はそこまで残っていないかもしれません。
レトロな車両として人気ではあるものの、既に時代に合った車両ではなくなってきており、冷房が搭載されていないという点や、出入口に段差があるという課題も抱えています。
非冷房である点については、駅で次に到着する電車には冷房がないことが案内される等、気を使っている面もあるようです。
一方で、あまりにも暑い夏となっている現代においても、窓から入る風を浴びながら走るのもよいもので、令和という時代においては貴重な存在ともいえます。
さらに、2018年の時点で数年以内にモハ1形とモハ2形は全て引退予定とされていたことから、既に安心できる状況ではないといえます。
箱根登山線は、2019年の台風で多大な被害を受け、箱根湯本から強羅間においては、1年近くも不通となっていました。
全線の運行再開前にはコロナ禍へと突入し、収益の面でも大きな影響を受けたといえます。
そのような背景があり、旧型車両が残る結果となっているのかもしれませんが、バリアフリー化の観点で問題があるため、予断を許さない状況であることは間違いありません。
2021年にモハ2形の109号が廃車になって以降は、3両が活躍する状態に変化はありませんが、引退時は全車が一気に廃車になるものとみられます。
現在のところは部品がある限り走らせられるとされていますが、いつ引退しても後悔しないよう、乗車や撮影は落ち着いている今のうちにというところでしょうか。
車齢の差が90年以上もあるような車両が混在するのは、よく考えると凄いことなのかもしれませんね。
製造から100年前後が経過している車両のイメージが色濃く残りますが、近年は置き換えが進められ、かなり近代化が進んだ状態となりつつあります。
夏の暑さは酷くなる一方ですが、旧型車両で残る3両には冷房が搭載されておらず、今の日本においては貴重な存在となりつつあります。
3両だけが残る非冷房の旧型車両
かつては箱根登山線の顔でもあった旧型車両は、モハ1形の104号と106号、モハ2形の108号の3両のみとなっています。総称して100形とも呼ばれることからも分かるとおり、外見上はそれほど大きな違いがなく、目立つのは扉間にある窓数の違いぐらいでしょうか。
これらの3両は基本的にセットで使われる状態となっており、2両編成となっているモハ1形に対して、モハ2形を繋いで運用されます。
モハ1形のみで運用される場合もあり、その場合はモハ2形がお休みとなります。
製造から100年前後が経過する3両ですが、車体や足回りは過去に更新を経ているため、登場時の部品はそこまで残っていないかもしれません。
レトロな車両として人気ではあるものの、既に時代に合った車両ではなくなってきており、冷房が搭載されていないという点や、出入口に段差があるという課題も抱えています。
非冷房である点については、駅で次に到着する電車には冷房がないことが案内される等、気を使っている面もあるようです。
一方で、あまりにも暑い夏となっている現代においても、窓から入る風を浴びながら走るのもよいもので、令和という時代においては貴重な存在ともいえます。
安心できない旧型車両の今後
以前は沢山走っていた100形ですが、近年は3000形や3100形の導入によって廃車が進み、気付けば3両という少数世帯になってしまいました。さらに、2018年の時点で数年以内にモハ1形とモハ2形は全て引退予定とされていたことから、既に安心できる状況ではないといえます。
箱根登山線は、2019年の台風で多大な被害を受け、箱根湯本から強羅間においては、1年近くも不通となっていました。
全線の運行再開前にはコロナ禍へと突入し、収益の面でも大きな影響を受けたといえます。
そのような背景があり、旧型車両が残る結果となっているのかもしれませんが、バリアフリー化の観点で問題があるため、予断を許さない状況であることは間違いありません。
2021年にモハ2形の109号が廃車になって以降は、3両が活躍する状態に変化はありませんが、引退時は全車が一気に廃車になるものとみられます。
現在のところは部品がある限り走らせられるとされていますが、いつ引退しても後悔しないよう、乗車や撮影は落ち着いている今のうちにというところでしょうか。
おわりに
3両だけが残る状態となりながらも、新しい車両に混ざって活躍を続けるモハ1形とモハ2形。車齢の差が90年以上もあるような車両が混在するのは、よく考えると凄いことなのかもしれませんね。
コメント
コメント一覧 (12)
従って来年か再来年辺りが危ないと思います。
末長く走って欲しいですが…
ワタシダ
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夏期は予備車、秋季~春季は営業投入、という手もありますね。近代化進む箱根登山電車にあってもやはりアイコンでありシンボルのような車両でもありますので、あっけなく廃車という事態は避けて欲しいものです。
ワタシダ
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どうせなら2扉クロスに改修して。
ワタシダ
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ワタシダ
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時代的(暑さ的)に、できたら非冷房+冷房車の2両、もしくは非冷房2両+冷房1両の3両とかの方が良いのかも?
廃車になったらロマンスカーミュージアムに展示されるのだろうか?←いや、広がらない限りは無理だな。。。
ワタシダ
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もし置き換えるときも、モハ1を模した見た目の新車になってくれたらいいのに…などと思ってしまいます。江ノ電の305のように象徴的存在として扱っていただけるといいのですが。
ワタシダ
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ワタシダ
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人間でいえばおじいさんの年齢に相当するモハ1形。鉄道車両の平均寿命が30〜40年、人間の平均寿命(日本人の場合やと男性が81歳、女性が87歳)と比較してもこれだけ長生きしとる車両は極めて珍しいとも言えます。出来る限り100年目まで活躍し、地元住民やファンからも愛されることを願うばかりです。
ワタシダ
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しかしながら2019年の被災、そして2020年のコロナウイルスに加えて、半導体不足による価格高騰により3000形は追加新造しにくくなり、そして2000形の更新による予備車確保も必要だと思います。
多分ですが、2000形の更新が終われば、予備車は削減、モハ2形は無事ではいられなくなるでしょう。
最も、2000形の更新自体の進捗状況自体情報に乏しいため何とも言いようがありませんが…
ワタシダ
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ワタシダ
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