2023年度から改良工事がスタートし、今後橋上駅舎へと姿を変える小田急の藤沢駅。
江ノ島線内の系統分離が行われたことで、現在は起終点のような状態ともいえる駅ですが、昔ながらの風景は徐々に過去のものとなりつつあります。

そんな藤沢駅ですが、ホーム上でも変化が始まりつつあり、いよいよ工事が本格化してきた印象です。
先日訪ねる機会があったため、最新の状況を見てきました。

柱の建設が進められる駅構内

乗り換えのしにくさを解消し、駅構内の導線を整備することが主目的の改良工事は、2023年度より小田急側の工事が始まっています。
改良工事では橋上駅舎化が進められており、ホームの上には広いコンコースが設けられ、メインの改札口は2階へと移る予定です。

自由通路の拡幅や、橋上駅舎化が中心となっている今回の改良工事ですが、ホーム上では目に見える動きが出てきました。
まだまだ最初の一歩というような状況ですが、これから先の変化を想像させるものとなっています。

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2024年7月10日よりスタートしたのが、橋上駅舎で使われることになると思われる太い柱の設置です。
今後順次進められていくようなので、後々はホーム上にこのような柱が沢山出現するものと思われます。

現時点においては、既存の上屋を残した状態となっていますが、将来的には撤去されるものと思われるため、中央にある現在の柱はなくなることになるのでしょう。
第1期とされる現在の事業は2027年度までのため、これからの数年間で小田急の藤沢駅には大きな変化が生じることとなります。

今後の変化を予想させる上屋の状態

せっかく藤沢駅まで来たので、改札を出て外からの様子も見てみることにしました。
目に留まったのは自由通路から見える現在の上屋で、今後の変化を想像させる状態となっています。

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今回の改良工事では、現在使われている自由通路を拡幅し、人が交錯する状態の解消が図られます。
写真の手前側にある屋根の部分は、自由通路が拡幅される位置となるため、写真を撮った窓からの風景はやがて過去のものとなるのでしょう。

上屋をよく見ると、部分的に仮の板となっていることも分かります。
おそらくですが、ホーム上の柱はここを突き抜けて上に出てくるものと思われ、予め仮の状態として備えているものとみられます。
自由通路から見える藤沢駅の風景は、今だけの貴重なものとなりそうですね。

おわりに

改良工事の進展により、目に見えた変化が生じつつある小田急の藤沢駅。
新宿駅と同様に、数ヶ月で大きく変わってしまいそうですから、今回の訪問で定期的に見に行くことを覚悟した私でした。