西武に譲渡された最初の編成となり、営業運転の開始に向けて整備が行われている元小田急8000形の8261F。
小手指車両基地にいる状態が長く続きましたが、現在は改修を行っている状況となっています。

次に姿を見せる際は、装いを新たにした状態になると予想されますが、一つの区切りを迎えつつあることから、これまでの経緯を振り返っておきたいと思います。

武蔵丘車両検修場に移動した8261F

2024年6月30日の終電後、日付としては7月1日のことですが、小手指車両基地にいた8261Fに動きがありました。
西武に入線した後も、8261Fは小田急時代の姿を残していましたが、本格的な改修を行うため、武蔵丘車両検修場に移動が行われたのです。

小田急から西武に輸送された際は、101系の263Fに牽引されて小手指車両基地まで運ばれましたが、武蔵丘車両検修場への移動は8261Fの自走であり、西武の本線内では初のことでした。
ちょっとした移動といえばそれまでですが、西武としてはなかなか気合いを入れているようで、当日の様子はYouTubeで後に公開されています。
入場から1ヶ月以上が経過しましたが、その後の様子は不明となっており、着実に改修が進められているものと思われます。

西武に譲渡された8261Fのこれまで

もう1年近くが経過しようとしていることに衝撃を受けますが、小田急から西武に8000形が譲渡されると発表されたのは、2023年9月26日のことでした。
8000形は国分寺線への導入となることから、譲渡対象が6両であることはすぐに分かりましたが、最初にどの編成が譲渡されるのかは不明であり、予測も含めて注目が集まっていきます。

少し時間が経過した頃、8261Fが休車となったことから、譲渡対象の編成として噂されるようになりました。
その後、小田急側からもそれとなく匂わせる動きがあり、8261Fの譲渡が行われるのは既定路線となっていきます。

2024年5月8日の終電後には、8261Fが喜多見検車区から大野総合車両所へと回送され、西武への移籍は秒読み段階となっていきました。
注目を集めた西武への輸送は5月18日の終電後に始まり、御殿場線や東海道本線を経由して、5月20日に小手指車両基地に到着しました。

20240803_02

到着後は狭山ヶ丘寄りの奧を定位置として、乗務員の訓練等が行われていましたが、時折小手指車両基地内で異なる場所にいることもあり、小田急ファンと西武ファンを楽しませていました。
1ヶ月半ほどが経過して、6月30日の終電後に武蔵丘車両検修場へと移動し、現在に至っています。

おわりに

しばらくは姿の見えない状況が続き、次は変化した状態となることが予想される8261F。
いったいどのような姿となって出てくるのか、その時期はいつなのか、しばらくは気になる状況が続きそうですね。