開業時から現在まで、小田急では様々な車両が登場し、役目を終えて引退してきました。
長く活躍した車両もあれば、結果的に短命となってしまった車両もありますが、在籍中に大規模な改造が行われるケースは多く、過去には形式自体が変わってしまった車両もあります。
今回の記事では、小田急の中で形式変更が発生した車両をピックアップし、改番があった形式についても触れてみたいと思います。
しかし、まだ保有車両数が少なかった時代には、改造による編入等で形式が変わった車両があり、通勤型車両とロマンスカーに絞って確認してみたいと思います。
小田急で大規模な形式変更が発生したのは、大東急への合併に伴うものでした。
対象となった形式と、変遷は以下のとおりです。
・モハ1形 ⇒ デハ1150形 ⇒ デハ1100形
・モハニ101形 ⇒ デハ1200形
・モハ121形 ⇒ デハ1200形
・モハニ131形 ⇒ デハ1200形
・モハニ151形 ⇒ デハニ1250形 ⇒ デハ1250形 ⇒ デハ1300形
・モハ201形 ⇒ デハ1350形 ⇒ デハ1400形
・クハ501形 ⇒ クハ1300形 ⇒ クハ1450形
・クハ551形 ⇒ クハ1300形 ⇒ クハ1450形
・モハ51形 ⇒ デハ1100形
・クハ601形 ⇒ クハ1650形
見るだけで混乱するような形式変更ですが、実際にはクハ551形を電装してデハ251形とし、その後デハ1350形とされたような変わり種もいたため、上記は形式としての基本変更パターンとなります。
興味深いのは、モハ1形とモハ51形を形式変更する際、デハ1100形とデハ1150形の順序を逆にしていることで、元々は鉄道省のモハ1形であることから、製造年が古い順に改めたということなのでしょう。
個別の車両における形式変更としては、デハ1300形からデハ1304とデハ1305が電装解除され、クハ1350形となったケースがあります。
後にデハ1400形に似た車体となりましたが、2両だけの珍車といえる存在でした。
このあたりの形式でややこしいものとしては、デハ1350形で焼損した1両がデハ1400形を経てデハ1310形となり、最終的にデハ1300形に編入された事例があります。
戦中から戦後にかけての混乱が、このような1両単位での編入を誘発したといえそうです。
国鉄のモハ63形を導入した1800形についても、他形式からの編入がありました。
事故復旧車として入線したデハ1820形とクハ1660形で、後者はその後クハ1870形へと形式変更され、車体更新時に合わせて1800形に編入されることとなります。
1900形については、元々3扉の1900形と2扉の1910形に分かれていましたが、1910形は2000形へと形式変更して活躍後、3扉化時に1900形へと編入されました。
編入されて1900形となった車両は他にもあり、帝都電鉄から大東急を経て小田急に入線し、デハ1500形とクハ1550形となっていた2両について、車体更新時に1900形に編入されています。
古い事例としては、1700形を格下げして4両化する際、新造の中間車を組み込む関係で改番が発生していました。
同じロマンスカーでは、3000形(SE)を5両化する際に改番が発生し、4編成から6編成の陣容に変化しています。
編成の組み替えに伴う事例では、2600形と4000形のケースがあり、どちらもかなり複雑な改番を行いました。
2600形は8両化に伴うもので、20番単位で区切ることになったことから、かなり分かりにくい番号となっています。
車両を後から増結した事例では、9000形と3000形が該当し、どちらも編成両数に合わせた番台に変更するためのものです。
9000形は9010Fを9409Fに変更し、3000形は10両化された編成が改番を行っています。
リニューアルの際に、電動車化や付随車化等が発生したことで、改番が発生した形式もあります。
該当するのは8000形、1000形、30000形(EXEα)で、地味ながら見逃せない改番です。
1000形の10両は、組み替えを伴った編成以外でも改番が発生しており、編成内での位置変更に伴い番号を交換しています。
珍しいケースとしては、編成を短縮しながらも、番台を変更する改番をしなかった5000形があげられます。
編成短縮は3編成に行われましたが、車番は一切変更されずそのままで、6両と同じ番台だが4両という、小田急の中では珍しい事例となりました。
今後も発生する可能性は極めて低そうで、10両固定編成化がさらに進むと、改番も珍しくなっていきそうですね。
長く活躍した車両もあれば、結果的に短命となってしまった車両もありますが、在籍中に大規模な改造が行われるケースは多く、過去には形式自体が変わってしまった車両もあります。
今回の記事では、小田急の中で形式変更が発生した車両をピックアップし、改番があった形式についても触れてみたいと思います。
形式変更が発生した小田急の車両
小田急で形式変更が発生したケースはそこまで多くなく、現在活躍する車両においては1両もありません。しかし、まだ保有車両数が少なかった時代には、改造による編入等で形式が変わった車両があり、通勤型車両とロマンスカーに絞って確認してみたいと思います。
小田急で大規模な形式変更が発生したのは、大東急への合併に伴うものでした。
対象となった形式と、変遷は以下のとおりです。
・モハ1形 ⇒ デハ1150形 ⇒ デハ1100形
・モハニ101形 ⇒ デハ1200形
・モハ121形 ⇒ デハ1200形
・モハニ131形 ⇒ デハ1200形
・モハニ151形 ⇒ デハニ1250形 ⇒ デハ1250形 ⇒ デハ1300形
・モハ201形 ⇒ デハ1350形 ⇒ デハ1400形
・クハ501形 ⇒ クハ1300形 ⇒ クハ1450形
・クハ551形 ⇒ クハ1300形 ⇒ クハ1450形
・モハ51形 ⇒ デハ1100形
・クハ601形 ⇒ クハ1650形
見るだけで混乱するような形式変更ですが、実際にはクハ551形を電装してデハ251形とし、その後デハ1350形とされたような変わり種もいたため、上記は形式としての基本変更パターンとなります。
興味深いのは、モハ1形とモハ51形を形式変更する際、デハ1100形とデハ1150形の順序を逆にしていることで、元々は鉄道省のモハ1形であることから、製造年が古い順に改めたということなのでしょう。
個別の車両における形式変更としては、デハ1300形からデハ1304とデハ1305が電装解除され、クハ1350形となったケースがあります。
後にデハ1400形に似た車体となりましたが、2両だけの珍車といえる存在でした。
このあたりの形式でややこしいものとしては、デハ1350形で焼損した1両がデハ1400形を経てデハ1310形となり、最終的にデハ1300形に編入された事例があります。
戦中から戦後にかけての混乱が、このような1両単位での編入を誘発したといえそうです。
国鉄のモハ63形を導入した1800形についても、他形式からの編入がありました。
事故復旧車として入線したデハ1820形とクハ1660形で、後者はその後クハ1870形へと形式変更され、車体更新時に合わせて1800形に編入されることとなります。
1900形については、元々3扉の1900形と2扉の1910形に分かれていましたが、1910形は2000形へと形式変更して活躍後、3扉化時に1900形へと編入されました。
編入されて1900形となった車両は他にもあり、帝都電鉄から大東急を経て小田急に入線し、デハ1500形とクハ1550形となっていた2両について、車体更新時に1900形に編入されています。
意外と多い改番が発生した形式
形式変更を伴わない車両においても、改番だけに焦点を当てた場合には、意外と多くの事例があります。古い事例としては、1700形を格下げして4両化する際、新造の中間車を組み込む関係で改番が発生していました。
同じロマンスカーでは、3000形(SE)を5両化する際に改番が発生し、4編成から6編成の陣容に変化しています。
編成の組み替えに伴う事例では、2600形と4000形のケースがあり、どちらもかなり複雑な改番を行いました。
2600形は8両化に伴うもので、20番単位で区切ることになったことから、かなり分かりにくい番号となっています。
車両を後から増結した事例では、9000形と3000形が該当し、どちらも編成両数に合わせた番台に変更するためのものです。
9000形は9010Fを9409Fに変更し、3000形は10両化された編成が改番を行っています。
リニューアルの際に、電動車化や付随車化等が発生したことで、改番が発生した形式もあります。
該当するのは8000形、1000形、30000形(EXEα)で、地味ながら見逃せない改番です。
1000形の10両は、組み替えを伴った編成以外でも改番が発生しており、編成内での位置変更に伴い番号を交換しています。
珍しいケースとしては、編成を短縮しながらも、番台を変更する改番をしなかった5000形があげられます。
編成短縮は3編成に行われましたが、車番は一切変更されずそのままで、6両と同じ番台だが4両という、小田急の中では珍しい事例となりました。
おわりに
保有する車両が少なかった頃には行われた形式変更ですが、長編成化が進むと小田急では見られなくなりました。今後も発生する可能性は極めて低そうで、10両固定編成化がさらに進むと、改番も珍しくなっていきそうですね。
コメント
コメント一覧 (10)
8254FがVVVF化時に8254-8204-8304-8354-8404-8454で出場してました。
次の8256Fが8256-8206-83004-8306-8454-8506-8556で出場し、8254Fも再改番となりました。
ワタシダ
がしました
ワタシダ
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小田急ではこうした組み換えや改造が少なく、例えば旧5000形の6両を4両化した際に車番をそのままにしたのは元々短期間で廃車する狙いがあったのではないかと考えられそうです(となると2600形で8両化された編成は…?)。1000形ワイドドア車も本文中では言及がありませんが6両に組み換えた際に車番変更が行われましたね(結果的にはリニューアルされずに廃車となりましたが、元々組み換え後に長期使用が考慮されとったのでしょうか?)。
他社に譲渡された車両は譲渡先の形式に合わせて改番が行われとりますが、そのままの番号で譲渡先でも使用されとるケースもあります。果たして今後西武に譲渡される8000形や東急9000系列はどんな番号になるのやら…?
ワタシダ
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ワタシダ
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