1969年に営業運転を開始し、4両と6両の編成が登場した小田急5000形。
小田急5000形全編成ガイドでは、各編成ごとの特徴やデータをまとめています。

5261Fの概要

1980年度に登場した5次車で、側面からHゴムがなくなったことから、スマートな印象を受けるようになりました。
5次車は4編成が増備されており、箱根登山線に乗り入れる車両を大型化すべく、車両面でも着々と準備が進められていたことになります。

5261Fに固有の目立った特徴はありませんが、5次車は戸袋窓や扉窓がHゴムから押さえ金式へと変更されたことで、5000形としての完成形に到達したともいえます。
搭載機器においても5次車では変化があり、電動空気圧縮機が従来のC-2000MからC-2000Lに変更され、動作音が静かになりました。

リニューアルは1998年度に行われ、車体の修繕や車内の居住性改善が図られています。
前照灯は最後まで原形のままで、後期の編成では比較的少数派でした。

優等列車での活躍が中心で、箱根登山線への直通急行では主役的な存在でしたが、各駅停車でも運用されました。
5000形の6両の中で、リニューアル後から廃車までの期間が最も短く、約7年4ヶ月という短い活躍となっています。

編成表

クハ5261-デハ5211-デハ5311-デハ5411-デハ5511-クハ5561
※左側が新宿方

製造区分

クハ5261:5次車
デハ5211:5次車
デハ5311:5次車
デハ5411:5次車
デハ5511:5次車
クハ5561:5次車

製造所

クハ5261:東急車輛製造
デハ5211:東急車輛製造
デハ5311:東急車輛製造
デハ5411:東急車輛製造
デハ5511:東急車輛製造
クハ5561:東急車輛製造

竣功日

クハ5261:1980年6月13日
デハ5211:1980年6月13日
デハ5311:1980年6月13日
デハ5411:1980年6月13日
デハ5511:1980年6月13日
クハ5561:1980年6月13日

車体修理竣功日

クハ5261:1999年3月27日
デハ5211:1999年3月27日
デハ5311:1999年3月27日
デハ5411:1999年3月27日
デハ5511:1999年3月27日
クハ5561:1999年3月27日

廃車日

クハ5261:2006年8月1日
デハ5211:2006年8月1日
デハ5311:2006年8月1日
デハ5411:2006年8月1日
デハ5511:2006年8月1日
クハ5561:2006年8月1日

5261Fの写真

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