2022年度からリニューアルが開始され、6両の編成を対象に施工が進んでいる小田急の3000形。
施工済の編成が増加してきたことで、支線区を中心に当たる機会も増えてきました。

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6両だけとはいえ、リニューアル済の編成が増えてきたことから、最新の状況について一度整理してみたいと思います。

6両のリニューアル状況

リニューアルの開始から2年半程度が経過し、6両編成の状況は大きく変化しました。
毎年度に3編成ずつが更新されている状況であり、8000形や1000形と比較した場合、リニューアルのペースはやや早くなった印象です。

現在までにリニューアルを終えたのは6両編成だけですが、3251Fから3262Fまでの12編成は対象外となっているようで、施工されているのは3次車以降の編成に限られています。
3次車以降の6両における施工状況は以下のとおりで、太字がリニューアル済の編成です。

3263F
3264F
3265F
3266F
3267F
3268F
3269F
・3270F
・3271F
・3272F
・3273F
・3274F
・3275F
・3276F
・3277F

全15編成のうち、7編成が更新車となっており、約半数というところまできています。
現在は3271Fが入場中となっており、出場後にはもう1編成が2024年度分として入場することになるでしょう。

毎年度に3編成ずつがリニューアルされているため、同様のペースで進められたと仮定した場合には、2026年度の終わりには3次車以降の6両編成が全て更新車となります。
リニューアル後の6両は、他の編成と併結ができない仕様となっていますが、全編成がそうなるのかについても気になるところです。

各編成に生じているドアの仕様差

ポイントを絞ったリニューアルが行われていることもあってか、3000形は仕様差が少ない状態で進められていますが、一部の編成はドアの交換を行っています。
各年度の施工順に、ドアの交換状況を整理した結果は以下のとおりです。

【2022年度】
・3265F(ドア交換)
・3266F
・3268F

【2023年度】
・3267F(ドア交換)
・3263F
・3264F

【2024年度】
・3269F(ドア交換)

各年度において、最初に施工される編成でドアの交換が行われていることが分かります。
ドアが交換されていない編成についても、実際にはドアの振り替えが行われているようで、最初に施工した編成から外したドアのうち、状態がよいものを2本目と3本目の編成に流用しているようです。

その他には、防音試験車として床下全体にカバーを装着して登場し、撤去後も一部の部材が残っていた3263Fについては、リニューアルの際にそれらが完全撤去されました。
車内にあった床下との出入口も塞がれてしまい、結果的に他編成との違いがなくなっています。

おわりに

約半数の編成がリニューアルされ、2024年度が終わる頃には、未更新車と勢力が逆転する3次車以降の6両編成。
10両編成等が今後どうなるのかについても、展開が気になりますね。