少しずつ廃車が進みながらも、一部の編成が西武に譲渡されていくことになる小田急の8000形。
現在もある程度の本数が残っているため、比較的目にする機会は多いといえますが、廃車が進むと一気に希少車種となってしまいます。
そんな8000形ですが、最近になって連結器の交換が発生しました。
以前から連結器の種類が混在する状況でしたが、このタイミングでの交換は何らかの意味がありそうです。
具体的には、4両の8057Fと6両の8261FまではCSD 86を、4両の8058F以降と6両の8262F以降はCSD 100を装備しました。
前期車と後期車を見分けるポイントでもあった連結器の違いですが、2006年頃から形式を超えた連結器の振り替えが行われ、他の編成と繋ぐ機会が多い先頭車にCSD 100が転用されていきます。
CSD 100は解放用のシリンダー容量を増やしており、1000形以降にも採用されたものですが、使用する機会が多い先頭車に集約していくのは、合理的な判断だったのでしょう。
連結器の違いが分かる8000形の並びですが、左がCSD 100で、右がCSD 86と思われるものになっています。
思われると表現したのは、連結器の振り替え時に廃車発生品が混ざっているようで、CSD 86ではないものが使われているケースもあるようです。
しかし、4両の新宿方と6両の小田原方は編成によって異なり、使う機会はほぼないながらCSD 100となっている編成も存在しました。
そのような状況の中、最近検査を終えた8263Fのクハ8563について、CSD 100への交換が行われています。
今までにもこのような交換はありましたが、引退の日がそう遠くはないと思われる中、やや不思議な対応のように感じました。
連結器の交換が行われた背景を考えるため、現在も残る6両の小田原方先頭車について、装備する連結器を確認してみたいと思います。
以下は現在も残っている6両の編成で、小田原方先頭車の連結器がCSD 100の編成を太字としました。
・8252F
・8253F
・8257F
・8258F
・8260F
・8262F
・8263F
・8265F
・8266F
だいたい半々というところですが、後期の編成に偏っていることが分かります。
登場時からCSD 100だったという理由もありますが、今回8263Fが交換されたことで、交換済の編成が西武に譲渡される可能性がやや高まりました。
というのも、遠くない未来に廃車となる車両で交換をしており、1000形にもCSD 100ではない編成が存在する中、8000形を対象とするには何らかの理由があると考えられるためです。
可能性は上がりつつも、不確定要素も存在しており、譲渡済の8261FについてはCSD 100になっていません。
しかし、改造時に交換される可能性も残っているため、出場後にはさらに判断がしやすくなりそうです。
他の編成が今後どうなるのかも気になりますが、変化が起きないか注意して見ていこうと思います。
現在もある程度の本数が残っているため、比較的目にする機会は多いといえますが、廃車が進むと一気に希少車種となってしまいます。
そんな8000形ですが、最近になって連結器の交換が発生しました。
以前から連結器の種類が混在する状況でしたが、このタイミングでの交換は何らかの意味がありそうです。
8000形で使われる2種類の連結器
1982年に登場した8000形は、増備の途中で装備する連結器が変更され、同一形式内で2種類を見ることができました。具体的には、4両の8057Fと6両の8261FまではCSD 86を、4両の8058F以降と6両の8262F以降はCSD 100を装備しました。
前期車と後期車を見分けるポイントでもあった連結器の違いですが、2006年頃から形式を超えた連結器の振り替えが行われ、他の編成と繋ぐ機会が多い先頭車にCSD 100が転用されていきます。
CSD 100は解放用のシリンダー容量を増やしており、1000形以降にも採用されたものですが、使用する機会が多い先頭車に集約していくのは、合理的な判断だったのでしょう。
連結器の違いが分かる8000形の並びですが、左がCSD 100で、右がCSD 86と思われるものになっています。
思われると表現したのは、連結器の振り替え時に廃車発生品が混ざっているようで、CSD 86ではないものが使われているケースもあるようです。
6両の各編成で使われている連結器
元々連結器が2種類あった8000形ですが、4両と6両を繋いだ際に中間に入る先頭車については、CSD 100に統一された状態となっています。しかし、4両の新宿方と6両の小田原方は編成によって異なり、使う機会はほぼないながらCSD 100となっている編成も存在しました。
そのような状況の中、最近検査を終えた8263Fのクハ8563について、CSD 100への交換が行われています。
今までにもこのような交換はありましたが、引退の日がそう遠くはないと思われる中、やや不思議な対応のように感じました。
連結器の交換が行われた背景を考えるため、現在も残る6両の小田原方先頭車について、装備する連結器を確認してみたいと思います。
以下は現在も残っている6両の編成で、小田原方先頭車の連結器がCSD 100の編成を太字としました。
・8252F
・8253F
・8257F
・8258F
・8260F
・8262F
・8263F
・8265F
・8266F
だいたい半々というところですが、後期の編成に偏っていることが分かります。
登場時からCSD 100だったという理由もありますが、今回8263Fが交換されたことで、交換済の編成が西武に譲渡される可能性がやや高まりました。
というのも、遠くない未来に廃車となる車両で交換をしており、1000形にもCSD 100ではない編成が存在する中、8000形を対象とするには何らかの理由があると考えられるためです。
可能性は上がりつつも、不確定要素も存在しており、譲渡済の8261FについてはCSD 100になっていません。
しかし、改造時に交換される可能性も残っているため、出場後にはさらに判断がしやすくなりそうです。
おわりに
連結器の交換という細かいことながら、西武への譲渡に関連する動きとも考えられ、気になる事象といえます。他の編成が今後どうなるのかも気になりますが、変化が起きないか注意して見ていこうと思います。
コメント
コメント一覧 (8)
10両組成での運転は8252Fのみ(8051Fと併結)です。
現在、6両単独で運行されている車両(8257F ・8260F・8263F・8265F・8266F)は全て西武譲渡になるのでしょうか?
ワタシダ
がしました
ワタシダ
がしました
踏切事故が起きた時の被害を考えるとそのまま放っておくとは考えられないのですが…
ワタシダ
がしました
すると部品取り車も含まれてると思える(当初発表では約40輌とされていた)ので、連結器がCSD86に交換された車輌が譲渡対象と思いきや、わざわざCSD100に交換している編成があるわけですか。
なんでですかねぇ。もしかして、東急9000、9020系用に確保?
また譲渡車には、4000(と同等)の電装品を付けた編成は含まれないように思えます。
ワタシダ
がしました
むしろ、3000の6両編成でリニューアルで電気連結器や自動解結を撤去される動きの中で電気連結器や自動解結を残す編成がどのくらいなのか、1000の4両が同士で8両編成、3000の6両と組成する機会がどのくらいになるのかも気になるところです。
ワタシダ
がしました
過去にも旧5000形で電気連結器を交換した編成があった他、6両に至っては4両に短縮された編成を除き小田原方の電気連結器を撤去した編成もありました。これも小田急の伝統芸の一つと言えそうですが、今後電気連結器を持つ古い車両の淘汰が進められると一気に過去のものとなりそうですね。
ワタシダ
がしました
ワタシダ
がしました