1969年に営業運転を開始し、4両と6両の編成が登場した小田急5000形。
小田急5000形全編成ガイドでは、各編成ごとの特徴やデータをまとめています。

5251Fの概要

1977年度に登場した6両の編成で、1本だけしか存在しなかった1次車です。
1本だけとはいっても、2次車の2本が同時期に続いて増備されており、実質的には同一グループとなっています。

15編成が増備された4両に続いて造られましたが、側面は下降式の1枚窓となっており、5200形として分けて呼ばれることもありますが、形式としてはあくまでも5000形に含まれていました。

3次車以降の編成と比較した場合、4両から続く仕様が残っている点があり、側面の表示装置は種別のみを表示するタイプでした。
後に種別と行先を表示するものに交換されているため、初期に見られた貴重な姿となっています。
屋根の仕上げには塩化ビニルの屋根布が使われていましたが、これも3次車以降では変更されました。

リニューアルは1996年度に施工され、6両としては5255Fに続き2本目となっています。
車体の修繕を行い、車内は居住性改善が図られたほか、側ドアの窓がHゴムから押さえ金式に変更されたことで、外見のイメージが変化しています。
前照灯の改造やパンタグラフの削減は行われず、引退まで比較的登場時に近い姿を保ちつつ、最後まで6両のまま活躍しました。

優等列車を中心に活躍し、箱根登山線にも頻繁に乗り入れましたが、各駅停車でも運用されました。
5000形としては比較的早期に廃車となり、リニューアルをしながらも在籍年数は30年未満となっています。

編成表

クハ5251-デハ5201-デハ5301-デハ5401-デハ5501-クハ5551
※左側が新宿方

製造区分

クハ5251:1次車
デハ5201:1次車
デハ5301:1次車
デハ5401:1次車
デハ5501:1次車
クハ5551:1次車

製造所

クハ5251:東急車輛製造
デハ5201:東急車輛製造
デハ5301:東急車輛製造
デハ5401:東急車輛製造
デハ5501:東急車輛製造
クハ5501:東急車輛製造

竣功日

クハ5251:1978年1月9日
デハ5201:1978年1月9日
デハ5301:1978年1月9日
デハ5401:1978年1月9日
デハ5501:1978年1月9日
クハ5551:1978年1月9日

車体修理竣功日

クハ5251:1996年12月25日
デハ5201:1996年12月25日
デハ5301:1996年12月25日
デハ5401:1996年12月25日
デハ5501:1996年12月25日
クハ5551:1996年12月25日

廃車日

クハ5251:2007年9月3日
デハ5201:2007年9月3日
デハ5301:2007年9月3日
デハ5401:2007年9月3日
デハ5501:2007年9月3日
クハ5551:2007年9月3日

5251Fの写真

20201004_06