年々夏の暑さが増しており、10年後や20年後はどうなってしまうのだろうと心配しつつ、日々を過ごしています。
日本の夏が暑くなってきているのは、温暖化やヒートアイランド等の要因が複合的に絡んでいるといわれますが、2024年の暑さはとにかく堪えました。
そんな中、小田急からは夏季の暑さ対策として、乗務員の制帽着用を省略する取り組みが始まりました。
内容は乗務員が制帽の着用を省略する場合があるというもので、期間は9月3日から10月31日にかけてとなっています。
理由は当然のことながら夏季の気温上昇に伴うもので、熱中症を予防するためのようです。
対象は乗務員とされており、運転士と車掌が乗務中や車内巡回時に脱帽することが認められるようですが、ホームを歩く際には着用するとされています。
20年ほど前の夏に撮影した写真ですが、直射日光を浴びつつも今ほどは暑くなかったと記憶しています。
制帽を被った乗務員の方は子供の憧れであり、その姿に魅了されるわけですが、近年の暑さはそんなことを言っていられるレベルではなくなったのも事実です。
乗務員が制帽を被っていないという新鮮な状態が始まりましたが、他の鉄道各社でも同様の試みが始まっており、小田急はそれらに続くこととなりました。
グループのバス会社では、小田急バスや立川バスが制帽自体の廃止に踏み切っており、神奈川中央交通も夏季の脱帽を認めています。
このような流れが小田急本体にも及んだことになりますが、それだけ夏の暑さへの対策は放置できず、待遇改善の面からもこの流れは止まらないでしょう。
今回の脱帽を認めるという判断が、9月という中途半端な時期に始まったことを踏まえると、世の中の流れに合わせたという面と、2024年のうちに利用者の反応を見ておきたいのではないかという印象を受けます。
突然始まった動きから気になるのは、やはり来年以降の展開でしょう。
来年も9月から開始しますというのは考えにくく、期間や対象となる職種を広げるのかといった点や、乗務中以外の脱帽も認めるのかというあたりが気になります。
普通に考えれば、駅員はなぜ認められないのか、ホーム等を歩いている時のほうが暑そうといった疑問はあり、今年の反応を見つつ来年以降に反映されてくるのかもしれません。
海外に目を向ければ、制帽はおろか制服すら着用していない国もあり、このような点には文化の違いを強く感じます。
調べてみると、日本の場合は鉄道営業法という法律で制服の着用が規定されているようなのですが、明治時代に制定された法律が今も使われているということに、ちょっとした驚きもありました。
日本でもスーツを着ないで仕事をする方は増えていますし、法律が変わるようなことがあれば、制服や制帽という文化も今後変わっていくのかもしれませんね。
これからの時代は、鉄道を利用する側も寛容になり、世の中全体でこの暑さに適応する環境に変えていく、そんなことも大切なのではないでしょうか。
日本の夏が暑くなってきているのは、温暖化やヒートアイランド等の要因が複合的に絡んでいるといわれますが、2024年の暑さはとにかく堪えました。
そんな中、小田急からは夏季の暑さ対策として、乗務員の制帽着用を省略する取り組みが始まりました。
夏季の制帽着用を省略する小田急
9月になっても暑いという状況の中、2024年9月2日に小田急からお知らせが出ていました。内容は乗務員が制帽の着用を省略する場合があるというもので、期間は9月3日から10月31日にかけてとなっています。
理由は当然のことながら夏季の気温上昇に伴うもので、熱中症を予防するためのようです。
対象は乗務員とされており、運転士と車掌が乗務中や車内巡回時に脱帽することが認められるようですが、ホームを歩く際には着用するとされています。
20年ほど前の夏に撮影した写真ですが、直射日光を浴びつつも今ほどは暑くなかったと記憶しています。
制帽を被った乗務員の方は子供の憧れであり、その姿に魅了されるわけですが、近年の暑さはそんなことを言っていられるレベルではなくなったのも事実です。
乗務員が制帽を被っていないという新鮮な状態が始まりましたが、他の鉄道各社でも同様の試みが始まっており、小田急はそれらに続くこととなりました。
グループのバス会社では、小田急バスや立川バスが制帽自体の廃止に踏み切っており、神奈川中央交通も夏季の脱帽を認めています。
このような流れが小田急本体にも及んだことになりますが、それだけ夏の暑さへの対策は放置できず、待遇改善の面からもこの流れは止まらないでしょう。
気になる2025年以降の展開
私自身は私服で勤務可能な仕事をしており、炎天下の中で制帽を被った経験はありませんが、被ればより一層暑くなることだけは分かります。今回の脱帽を認めるという判断が、9月という中途半端な時期に始まったことを踏まえると、世の中の流れに合わせたという面と、2024年のうちに利用者の反応を見ておきたいのではないかという印象を受けます。
突然始まった動きから気になるのは、やはり来年以降の展開でしょう。
来年も9月から開始しますというのは考えにくく、期間や対象となる職種を広げるのかといった点や、乗務中以外の脱帽も認めるのかというあたりが気になります。
普通に考えれば、駅員はなぜ認められないのか、ホーム等を歩いている時のほうが暑そうといった疑問はあり、今年の反応を見つつ来年以降に反映されてくるのかもしれません。
海外に目を向ければ、制帽はおろか制服すら着用していない国もあり、このような点には文化の違いを強く感じます。
調べてみると、日本の場合は鉄道営業法という法律で制服の着用が規定されているようなのですが、明治時代に制定された法律が今も使われているということに、ちょっとした驚きもありました。
日本でもスーツを着ないで仕事をする方は増えていますし、法律が変わるようなことがあれば、制服や制帽という文化も今後変わっていくのかもしれませんね。
おわりに
鉄道の乗務員といえば、制服や制帽のイメージが強くありますが、夏の暑さは一昔前と比べものにならないレベルとなってきており、変化していかないといけない時代なのだと思います。これからの時代は、鉄道を利用する側も寛容になり、世の中全体でこの暑さに適応する環境に変えていく、そんなことも大切なのではないでしょうか。
コメント
コメント一覧 (5)
制服・制帽にもちろん意味はありますが、現場の声を聞いた上で、環境の変化に合わせるのは当然かもしれないですね。
ワタシダ
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あとは乗務員室への置き忘れに注意していただければ。
ワタシダ
がしました
ワタシダ
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事務的な仕事をする人達が、現場に出ないので現状を把握できない会社の典型的な例だと感じました。
ワタシダ
がしました