新型車両の設計に着手したことが発表され、一気に注目が集まる状況となった小田急のロマンスカー。
登場が待ち遠しくなる一方で、30000形の未更新車であるEXEについては、2028年度での引退が宣告された状態となってしまいました。
リニューアルで全編成がEXEαになる予定だったものが、20両を残して中止されてしまったようですが、そんな30000形の現状を整理しておきたいと思います。
地味にまとめられた外観や、前面展望席がなくなったことは賛否両論を呼びつつも、ロマンスカーにおける日常利用を浸透させた存在でもあり、通勤利用者等からの評判は高い車両でもあります。
10000形(HiSE)や20000形(RSE)が更新されることなく引退する中、登場から20年ほどが経過した2016年度よりリニューアルが開始され、内外装を一新したEXEαへと姿を変えることになりました。
リニューアルは10両単位で進められ、4両と6両を繋ぐ際にペアとなる、番号の末尾が揃った編成をまとめて施工するスタイルとなりました。
第1編成、第2編成、第4編成、第6編成、第3編成の順番でEXEαとなりましたが、コロナ禍に入って以降はリニューアルが停止してしまいます。
その後も第5編成と第7編成はEXEのままとなっており、追加でリニューアルが行われる可能性は年々低くなっていましたが、新型ロマンスカーに置き換えられることで、2028年度に引退すると今回発表されたことになります。
東洋経済の記事によれば、30000形は全編成のリニューアルが予定されていたものの、やはりコロナ禍の影響で見送りになっていたそうで、編成によって明暗が分かれる結果となってしまいました。
まず、各編成は竣功からどの程度の年数が経過しているのでしょうか。
竣功からの経過年数は以下のとおりで、太字は未更新車であるEXEを示します。
第1編成:28年
第2編成:28年
第3編成:27年
第4編成:27年
第5編成:25年
第6編成:25年
第7編成:25年
EXEのままで残っている20両は、3次車として増備された30両に含まれており、経過年数としては最も短くなっています。
しかし、短いとはいえ数年の違いでしかなく、大規模な更新をせずに25年が経過している状況です。
未更新車の引退時期が予告されたということは、見方を変えるとまだしばらくは走ることを意味しますが、仮に2028年度末まで活躍するとした場合、経過年数はどうなるのでしょうか。
計算してみたところ、僅かに30年を超えることはない程度になるようですが、それなりに頑張らせるということになるようです。
一方で、全く手を入れてないということではなく、防犯カメラや荷物置き場の設置に加え、窓枠の修繕等が行われているようで、当面の仕様を見越した対応ということなのでしょう。
EXEαについては、新型ロマンスカーの登場後も残りますが、7000形(LSE)のケースを踏まえると、更新から20年ぐらいは走る可能性があります。
その場合は、あと10年から15年程度の活躍が見込まれ、車齢40年に迫るかもしれません。
まだ当面は元気な姿が見られますが、既に晩年と呼ばれる時期になっていることは間違いないようです。
登場が待ち遠しくなる一方で、30000形の未更新車であるEXEについては、2028年度での引退が宣告された状態となってしまいました。
リニューアルで全編成がEXEαになる予定だったものが、20両を残して中止されてしまったようですが、そんな30000形の現状を整理しておきたいと思います。
リニューアルが中止された30000形
従来のロマンスカーとは大きくコンセプトを変更し、1995年度にEXEが登場しました。地味にまとめられた外観や、前面展望席がなくなったことは賛否両論を呼びつつも、ロマンスカーにおける日常利用を浸透させた存在でもあり、通勤利用者等からの評判は高い車両でもあります。
10000形(HiSE)や20000形(RSE)が更新されることなく引退する中、登場から20年ほどが経過した2016年度よりリニューアルが開始され、内外装を一新したEXEαへと姿を変えることになりました。
リニューアルは10両単位で進められ、4両と6両を繋ぐ際にペアとなる、番号の末尾が揃った編成をまとめて施工するスタイルとなりました。
第1編成、第2編成、第4編成、第6編成、第3編成の順番でEXEαとなりましたが、コロナ禍に入って以降はリニューアルが停止してしまいます。
その後も第5編成と第7編成はEXEのままとなっており、追加でリニューアルが行われる可能性は年々低くなっていましたが、新型ロマンスカーに置き換えられることで、2028年度に引退すると今回発表されたことになります。
東洋経済の記事によれば、30000形は全編成のリニューアルが予定されていたものの、やはりコロナ禍の影響で見送りになっていたそうで、編成によって明暗が分かれる結果となってしまいました。
EXEとEXEαが混在する30000形の現状
余命宣告がされてしまったEXEと、これからも長い活躍が続くEXEαですが、現状について簡単に整理しておきたいと思います。まず、各編成は竣功からどの程度の年数が経過しているのでしょうか。
竣功からの経過年数は以下のとおりで、太字は未更新車であるEXEを示します。
第1編成:28年
第2編成:28年
第3編成:27年
第4編成:27年
第5編成:25年
第6編成:25年
第7編成:25年
EXEのままで残っている20両は、3次車として増備された30両に含まれており、経過年数としては最も短くなっています。
しかし、短いとはいえ数年の違いでしかなく、大規模な更新をせずに25年が経過している状況です。
未更新車の引退時期が予告されたということは、見方を変えるとまだしばらくは走ることを意味しますが、仮に2028年度末まで活躍するとした場合、経過年数はどうなるのでしょうか。
計算してみたところ、僅かに30年を超えることはない程度になるようですが、それなりに頑張らせるということになるようです。
一方で、全く手を入れてないということではなく、防犯カメラや荷物置き場の設置に加え、窓枠の修繕等が行われているようで、当面の仕様を見越した対応ということなのでしょう。
EXEαについては、新型ロマンスカーの登場後も残りますが、7000形(LSE)のケースを踏まえると、更新から20年ぐらいは走る可能性があります。
その場合は、あと10年から15年程度の活躍が見込まれ、車齢40年に迫るかもしれません。
おわりに
新型ロマンスカーの登場という明るい話題の裏で、静かに余命宣告がされてしまった20両のEXE。まだ当面は元気な姿が見られますが、既に晩年と呼ばれる時期になっていることは間違いないようです。
コメント
コメント一覧 (17)
小田急は在来車が更新か廃車代替か選択する時期が来た際、従来でしたら原則的には更新を選択してきましたが、8000形の事故廃車の発生やチョッパのまま残存していた2編成の扱い、また一説には1000形の更新費用がかなり嵩んだことなど様々な理由から、「新製時からの経年を加味し、更新したとしても残寿命に対して費用対効果が薄いと判断したら廃車代替とする」方針に切り替えたと考えられます。その後実際に1000形は更新を中止、8000形にも廃車を出すようになりましたが、未更新のEXE2編成もこの方針変更の煽りで廃車代替対象となったと思われます。どちらかと言えば通勤輸送と運用の柔軟性に重きを置いたのがEXEの特徴でしたが、生活様式の変化で利用客数が減少気味の中にあっては、再び「小田急といえば箱根、箱根観光のためのロマンスカー」に回帰して再度のイメージアップと増収を狙っているのかもしれませんね。公式アナウンスされた次期新型にも期待大です。
ワタシダ
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なんなら小田急2000形の再設計したサブタイプとして通勤型特急で良かったんじゃないかと
ワタシダ
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ワタシダ
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GSEとRSEの7両編成は、小田原と箱根湯本の間の制限によるものだと思います。
近年の箱根湯本駅の改修の際に、10両対応にすれば良いのにと思ったものです。
ダイヤの工夫によって途中の駅で10両編成のロマンスカー同志をすれ違わないようにすれば、箱根湯本駅の改修だけでなんとか運用出来るのではないでしょうか?
その上で、GSEの10両編成化には大賛成です。
ワタシダ
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予備車もカツカツなので既存車両のリニューアルもやりにくそうです。
EXEの一部が未更新のまま新型に置き換えられるのは予想通りでしたが、もしかしたらコンセントなしのEXEαまで置き換えられる可能性がありますね。
新型が何編成製造されるかが気になります。GSEと同じ2編成だけだと明らかに足りなさそうです。
あとは座席が硬い、コンセントがない、テーブルが小さいなど、比較的車齢が若い割に車内設備が時代に合わなくなりつつあるMSEをどうするのかが気になります。未更新EXEを予備車にしてリニューアルするのか、それともEXE共々置き換えなんでしょうか。
ワタシダ
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しかし未更新のEXEを廃車するとなると、更新はしているけれどコンセントの無い第1編成も置き換えたくなるようにも思えます。最近の小田急の、更新車と言えども状況が変われば大事にしない姿勢からすると、あり得ない話とも言えないような。
仮にEXE×2とEXEα×1を置き換えるとすれば、30輌分。VSE2編成をまるまる置き換えで14輌分が必要な気配です。
新型車輌が7両編成なのかはわかりませんが、仮に7輌で行くとすれば、EXE・EXEαで7×4編成、VSEで7×2編成と、近年に無い特急車大量増備になるのかもしれません。
ただ、EXEの10連を7連で置き換えることになるので、輸送力的にどうかという問題があり、いくら7輌換算×7本のNSEをEXEで置き換えたからとて、元の輸送力に戻すのかという疑問もありますね。
まさかのGSE10連化か??
ワタシダ
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でもEXE未更新って、2028年度末に引退してしまうのですか?そのような記載はなかった気がして……
LSEとGSEのように少しの間共存する可能性はないのでしょうか?
どちらにしろ、残り少ない未更新EXEの活躍を見届けたいですね。
ワタシダ
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ワタシダ
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ワタシダ
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未更新のまま残るEXE2編成の今後ですが、新型ロマンスカー導入によって置き換えられ、かつ引退するその日まで最後の活躍を今からでも暖かく見届けておきたい次第です。
ワタシダ
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あれに乗るといつもハズレを引いたような感覚になります…
ワタシダ
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さすがにMSEも陳腐化して来た
ワタシダ
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ワタシダ
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