小田急多摩線の中では最も利用者が少なく、周辺にはのどかな風景も多く残っている黒川駅。
緑が豊富な地域であり、駅の目の前にさえ空き地が残っていましたが、そのような状況がまもなく変わろうとしています。

かねてより駅前では商業施設の建設が進められていましたが、「フォレストモール川崎黒川」として、2024年の秋にオープン予定となりました。
黒川駅周辺では、人の流れに少し変化がありそうです。

秋にオープンするフォレストモール川崎黒川

駅前に広い空き地があった黒川駅ですが、そこに商業施設の建設が進められています。
施設の名称はフォレストモール川崎黒川で、2024年の秋にオープンが予定されており、駅周辺の雰囲気が大きく変わりそうです。

黒川駅といえば、多摩線の中でも特に緑が多い地域で、長年に渡って商業施設の面では寂しい状態が続いてきました。
昔は小田急マルシェがありましたが、最終的には空き店舗ばかりという状況になり、現在は読売日本交響楽団の練習所に変わっています。
南口側には、シェアオフィスを中心としたネスティングパーク黒川が2019年にオープンしたものの、入居していたコンビニは2022年に閉店してしまい、商業施設はなかなか安定しません。

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そんな黒川駅前でしたが、そこに比較的大規模な商業施設が今後オープンすることになります。
フォレストモールは地域密着型のショッピングモールで、比較的小規模な商業施設ではありますが、黒川駅前で営業するものとしては、過去最大級とみられます。
南口を出てすぐの場所であり、道路は上麻生連光寺線に繋がっているため、アクセスは悪くないといえそうです。

人の流れに変化はあるのか

商業施設の入れ替わりが激しいというか、長続きしない黒川駅周辺でしたが、フォレストモール川崎黒川は違う展開を見せるかもしれません。
今までとは違うかもと感じるのは、車での来店が多くなりそうという点で、少なくともある程度の賑わいは生まれると思われます。

テナントとしては、スーパーマーケットのロピア、ドラッグストアのサンドラッグを中心として、他には病院が入るようです。
小田急の駅前としては、比較的珍しい組み合わせのようにも思い、他社が展開する商業施設ならではといえるかもしれません。

車での来店が中心になるとしたら、黒川駅の利用動向に変化はないのかというと、そうではないように考えています。
というのも、多摩線内ではやや異質な存在となるため、電車に乗って行くという需要もある程度はあるように思うのです。

出店を加速するロピアについては、肉の販売に強く、総菜にも力を入れているほか、価格帯もリーズナブルです。
多摩線内の駅前にこのタイプのお店は珍しいため、黒川駅の利用動向にも変化があるかもしれません。

おわりに

静かだった黒川駅ですが、フォレストモール川崎黒川のオープン後には、どのような変化を見せるのでしょうか。
駅を出てすぐの場所となるため、小田急の利用動向にも何らかの影響を与えそうですね。