1969年に営業運転を開始し、4両と6両の編成が登場した小田急5000形。
小田急5000形全編成ガイドでは、各編成ごとの特徴やデータをまとめています。

5061Fの概要

小田急の通勤型車両としては初となる、量産型冷房車となった3次車の1編成で、1971年に登場しました。
3次車は全ての編成が1971年4月12日に竣功していますが、5062Fとは製造メーカーも同じであるため、兄弟編成といってもよい編成です。

非冷房で登場した2次車までの編成に対して、冷房を搭載するための変更が行われており、補助電源装置（MG）の大容量化が図られています。
冷房装置にはCU-12Aが採用され、登場時には屋根上にベンチレーターも設置していましたが、後に撤去されました。

小田急の車両としては、5000形が最も遅くまで白地の方向幕を使用する車両となりましたが、1993年度に車体修理が行われた結果、当時の2600形や4000形と似た外見に統一されています。
車体修理の段階では変更されませんでしたが、後に側窓が5063Fと同じ仕様に改造され、箱根登山線への乗り入れが可能となりました。

優等列車の付属編成を中心に使われながら、支線や末端区間の各駅停車でも重宝されましたが、2010年に廃車となりました。
3次車としては5059Fに続いての廃車で、車齢は40年に達することなく引退しました。

編成表

クハ5061-デハ5011-デハ5111-クハ5161
※左側が新宿方

製造区分

クハ5061：3次車
デハ5011：3次車
デハ5111：3次車
クハ5161：3次車

製造所

クハ5061：東急車輛製造
デハ5011：東急車輛製造
デハ5101：東急車輛製造
クハ5161：東急車輛製造

竣功日

クハ5061：1971年4月12日
デハ5011：1971年4月12日
デハ5111：1971年4月12日
クハ5161：1971年4月12日

車体修理竣功日

クハ5061：1993年10月29日
デハ5011：1993年10月29日
デハ5111：1993年10月29日
クハ5161：1993年10月29日

廃車日

クハ5061：2010年9月22日
デハ5011：2010年9月22日
デハ5111：2010年9月22日
クハ5161：2010年9月22日

5061Fの写真

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