車齢が40年を超える編成も出てくる中、現在も現役で活躍する編成が多数存在する小田急8000形。
西武への譲渡という驚くべき展開もありましたが、引き続き廃車後に解体となる編成もあります。

8000形の置き換え用として、5000形の増備が行われる2024年度ですが、8059Fが廃車になったものとみられます。
2024年に入ってからは、8000形の4両に気になる動きもあるため、合わせて確認してみたいと思います。

8000形の8059Fが廃車へ

西武に譲渡された8261Fを除くと、最近は比較的落ち着いていた8000形の動きですが、いつもとは少し状況が異なるものの、4両の8059Fが廃車となってしまったようです。
機器類の取り外しは確認できていませんが、既にブランドマークが剥がされる等の動きが出ているため、廃車とみて間違いはないでしょう。

2024年度は5000形の増備が再開されるため、置き換えられる編成があること自体はおかしくないものの、新編成の到着を待たずの引退となるようです。

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8059Fは2013年度にリニューアルを行った編成で、全32本のラストを飾っています。
リニューアルからは約10年ほどが経過していますが、やや早めの引退となってしまいました。

仕様変更が多かった8000形のリニューアルですが、2013年度に施工された2編成は制御装置にハイブリッドSiCを採用しており、8059Fと8061Fが該当します。
既に8061Fは廃車となっているため、8059Fが廃車となれば、このタイプが消滅することにもなります。
1000形のリニューアルに繋がる試験的な採用で、より一層の省エネルギー化に貢献しましたが、早めの廃車となっていることから、異端車として扱いにくい面があったのかもしれません。

4両編成の気になる動き

リニューアルからの年数が浅い8059Fが廃車となる中、8000形の4両には気になる動きも続いています。
おさらいのため、まずは現在も残っている8000形の4両を確認してみましょう。

以下は現役で活躍する4両編成の一覧です。

・8051F
・8053F
・8057F
・8058F
・8063F
・8064F
・8065F
・8066F

8059Fが廃車になると、4両は最盛期の半分となりますが、初期と後期の編成が半々なのが面白い展開です。

気になる動きとしては、2024年になってから8063Fまでの編成と8066Fが次々に検査を通されました。
他の2編成については、8064Fと8065Fが2022年に検査を通して以来の状態ですが、今後の動向が気になります。

2024年度に増備される5000形は20両ですが、同数の8000形を廃車にするのか、それとも来年のダイヤ改正等を見越して最低限の廃車にするのか、8064Fと8065Fはその鍵を握っているようにも見えます。
検査期限が遠くはないと思われる2編成については、どのような展開となるのでしょうか。

おわりに

近年の小田急としては、異例のスローペースで廃車が進められている8000形。
リニューアルに長い期間をかけたこともあり、このような動きになるのかもしれませんね。