日本中が混乱した数年間を忘れてしまうほど、最近は元の日常に戻ったように感じています。
一方で、コロナ禍を経て人によっては働き方が変化したことも事実で、小田急の利用者も以前と同じ水準には戻っていません。

感覚としても、以前よりは電車が空いている印象ではありますが、駅ごとの利用状況にはどんな変化があるのでしょうか。
コロナ禍の影響がほぼなかった2019年度と、2023年度の乗降人員を比較してみたいと思います。
私自身はコロナ禍を経て働き方が大きく変化した一人で、現在は出社と在宅を組み合わせるハイブリッドワークをするようになりました。
出社に回帰した企業もありますが、やはり完全には戻っていないのが実際のところで、定期利用者の1割程度が定期外に移っていると小田急も見ています。
各駅の乗降人員にも似たような結果があるのではないかと思い、2019年度と2023年度の比較をしてみることにしました。
以下は2019年度と2023年度において、各駅の1日平均乗降人員がどう増減したかをまとめたもので、括弧内は2019年度に対する割合を示します。
新宿:-77,036(85.1%)
南新宿:-102(97.4%)
参宮橋:-1,978(86.5%)
代々木八幡:-2,343(88.6%)
代々木上原:-26,221(90.7%)
東北沢:264(103.6%)
下北沢:-2,887(97.6%)
世田谷代田:195(102.1%)
梅ヶ丘:-2,894(91.5%)
豪徳寺:-2,473(91.4%)
経堂:-3,235(96.1%)
千歳船橋:-6,468(89.3%)
祖師ヶ谷大蔵:-5,153(89.9%)
成城学園前:-10,547(88.1%)
喜多見:-3,996(88.3%)
狛江:-5,532(88.7%)
和泉多摩川:-1,622(89.7%)
登戸:-12,375(92.6%)
向ヶ丘遊園:-12,568(81.3%)
生田:-2,957(93.6%)
読売ランド前:-5,066(86.0%)
百合ヶ丘:-1,479(93.2%)
新百合ヶ丘:-15,204(88.1%)
柿生:-4,004(89.4%)
鶴川:-9,143(86.7%)
玉川学園前:-5,804(87.5%)
町田:-34,941(87.9%)
相模大野:-11,923(90.6%)
小田急相模原:-5,951(89.6%)
相武台前:-5,086(87.4%)
座間:-2,371(88.6%)
海老名:-19,903(86.9%)
厚木:-1,294(93.6%)
本厚木:-28,632(81.1%)
愛甲石田:-9,209(83.1%)
伊勢原:-5,315(89.7%)
鶴巻温泉:-1,556(89.6%)
東海大学前:-3,700(90.5%)
秦野:-6,047(85.6%)
渋沢:-3,239(88.1%)
新松田:-2,930(87.2%)
開成:39(100.3%)
栢山:-1,405(83.6%)
富水:-572(91.6%)
螢田:-484(92.0%)
足柄:-322(91.7%)
小田原:-6,573(89.5%)
東林間:-1,922(91.3%)
中央林間:-9,070(90.8%)
南林間:-3,595(89.4%)
鶴間:-2,182(92.8%)
大和:-8,295(93.0%)
桜ヶ丘:-1,624(92.0%)
高座渋谷:-1,296(94.9%)
長後:-2,858(91.7%)
湘南台:-6,518(92.9%)
六会日大前:-2,190(92.7%)
善行:-1,211(95.5%)
藤沢本町:-1,464(93.3%)
藤沢:-9,117(94.5%)
本鵠沼:-1,475(89.4%)
鵠沼海岸:-2,194(89.0%)
片瀬江ノ島:-761(96.2%)
五月台:-787(92.3%)
栗平:-2,080(91.5%)
黒川:-96(98.9%)
はるひ野:-580(94.2%)
小田急永山:-4,237(86.4%)
小田急多摩センター:-7,162(86.0%)
唐木田:-3,243(81.2%)
合計:-445,999(89.3%)
結果はこのようになっており、全体では9割程度になっているという分かりやすいものでした。
1割程度が定期から定期外に移っているという見解とも、一致するような結果になっているといえそうです。
そんなに単純ではないのでしょうが、90%ぐらいだと実際には横ばい、それ以上であれば増えていた可能性が高いと考えられるため、そのあたりを踏まえて少し見ていきたいと思います。
まず、少ないながらも100%を超えた駅があり、東北沢、世田谷代田、開成の3駅が該当します。
下北沢も97.6%ですから、地下化によって生まれた空間の利用が進み、変化が生じているのかもしれません。
減少が大きい駅として目立つのは、やはり起点の新宿でしょう。
そもそもの利用者が多いというのはありますが、2019年度との比較で85.1%になっていることを踏まえると、やはり通勤の需要が減ってしまったのか、他路線へのシフトが発生しているものと考えられます。
それ以外には、古くから栄えていた地域や、学校の最寄りである駅が該当する傾向にあり、少子高齢化の影響を感じる部分でした。
最後に見ておきたいのが、路線別の違いです。
全線とは少し異なる結果が出ており、小田原線が88.6%、江ノ島線が92.8%、多摩線が88.1%となっています。
体感的な部分とも一致していますが、江ノ島線が最も利用者の落ち込みが抑えられているといえそうです。
地域によって利用者の特性が異なるため、そのあたりが影響しているのかもしれませんね。
一方で、コロナ禍を経て人によっては働き方が変化したことも事実で、小田急の利用者も以前と同じ水準には戻っていません。

感覚としても、以前よりは電車が空いている印象ではありますが、駅ごとの利用状況にはどんな変化があるのでしょうか。
コロナ禍の影響がほぼなかった2019年度と、2023年度の乗降人員を比較してみたいと思います。
4年間における乗降人員の変化
街中から人が消え、電車がガラガラになった2020年のことを思い出すと、遠い昔のように感じます。私自身はコロナ禍を経て働き方が大きく変化した一人で、現在は出社と在宅を組み合わせるハイブリッドワークをするようになりました。
出社に回帰した企業もありますが、やはり完全には戻っていないのが実際のところで、定期利用者の1割程度が定期外に移っていると小田急も見ています。
各駅の乗降人員にも似たような結果があるのではないかと思い、2019年度と2023年度の比較をしてみることにしました。
以下は2019年度と2023年度において、各駅の1日平均乗降人員がどう増減したかをまとめたもので、括弧内は2019年度に対する割合を示します。
新宿:-77,036(85.1%)
南新宿:-102(97.4%)
参宮橋:-1,978(86.5%)
代々木八幡:-2,343(88.6%)
代々木上原:-26,221(90.7%)
東北沢:264(103.6%)
下北沢:-2,887(97.6%)
世田谷代田:195(102.1%)
梅ヶ丘:-2,894(91.5%)
豪徳寺:-2,473(91.4%)
経堂:-3,235(96.1%)
千歳船橋:-6,468(89.3%)
祖師ヶ谷大蔵:-5,153(89.9%)
成城学園前:-10,547(88.1%)
喜多見:-3,996(88.3%)
狛江:-5,532(88.7%)
和泉多摩川:-1,622(89.7%)
登戸:-12,375(92.6%)
向ヶ丘遊園:-12,568(81.3%)
生田:-2,957(93.6%)
読売ランド前:-5,066(86.0%)
百合ヶ丘:-1,479(93.2%)
新百合ヶ丘:-15,204(88.1%)
柿生:-4,004(89.4%)
鶴川:-9,143(86.7%)
玉川学園前:-5,804(87.5%)
町田:-34,941(87.9%)
相模大野:-11,923(90.6%)
小田急相模原:-5,951(89.6%)
相武台前:-5,086(87.4%)
座間:-2,371(88.6%)
海老名:-19,903(86.9%)
厚木:-1,294(93.6%)
本厚木:-28,632(81.1%)
愛甲石田:-9,209(83.1%)
伊勢原:-5,315(89.7%)
鶴巻温泉:-1,556(89.6%)
東海大学前:-3,700(90.5%)
秦野:-6,047(85.6%)
渋沢:-3,239(88.1%)
新松田:-2,930(87.2%)
開成:39(100.3%)
栢山:-1,405(83.6%)
富水:-572(91.6%)
螢田:-484(92.0%)
足柄:-322(91.7%)
小田原:-6,573(89.5%)
東林間:-1,922(91.3%)
中央林間:-9,070(90.8%)
南林間:-3,595(89.4%)
鶴間:-2,182(92.8%)
大和:-8,295(93.0%)
桜ヶ丘:-1,624(92.0%)
高座渋谷:-1,296(94.9%)
長後:-2,858(91.7%)
湘南台:-6,518(92.9%)
六会日大前:-2,190(92.7%)
善行:-1,211(95.5%)
藤沢本町:-1,464(93.3%)
藤沢:-9,117(94.5%)
本鵠沼:-1,475(89.4%)
鵠沼海岸:-2,194(89.0%)
片瀬江ノ島:-761(96.2%)
五月台:-787(92.3%)
栗平:-2,080(91.5%)
黒川:-96(98.9%)
はるひ野:-580(94.2%)
小田急永山:-4,237(86.4%)
小田急多摩センター:-7,162(86.0%)
唐木田:-3,243(81.2%)
合計:-445,999(89.3%)
結果はこのようになっており、全体では9割程度になっているという分かりやすいものでした。
1割程度が定期から定期外に移っているという見解とも、一致するような結果になっているといえそうです。
差が見られる各駅の変動
全体では9割程度が多いとはいえ、駅によってそれなりに差がある結果とはなりました。そんなに単純ではないのでしょうが、90%ぐらいだと実際には横ばい、それ以上であれば増えていた可能性が高いと考えられるため、そのあたりを踏まえて少し見ていきたいと思います。
まず、少ないながらも100%を超えた駅があり、東北沢、世田谷代田、開成の3駅が該当します。
下北沢も97.6%ですから、地下化によって生まれた空間の利用が進み、変化が生じているのかもしれません。
減少が大きい駅として目立つのは、やはり起点の新宿でしょう。
そもそもの利用者が多いというのはありますが、2019年度との比較で85.1%になっていることを踏まえると、やはり通勤の需要が減ってしまったのか、他路線へのシフトが発生しているものと考えられます。
それ以外には、古くから栄えていた地域や、学校の最寄りである駅が該当する傾向にあり、少子高齢化の影響を感じる部分でした。
最後に見ておきたいのが、路線別の違いです。
全線とは少し異なる結果が出ており、小田原線が88.6%、江ノ島線が92.8%、多摩線が88.1%となっています。
体感的な部分とも一致していますが、江ノ島線が最も利用者の落ち込みが抑えられているといえそうです。
おわりに
駅や路線によって、コロナ禍前との変化には差がありました。地域によって利用者の特性が異なるため、そのあたりが影響しているのかもしれませんね。
コメント
コメント一覧 (10)
知らんけど。・・・・無責任に書きむな。
ワタシダ
が
しました
相鉄直通線関連もあるかもですかねー...
東急直通も便利ですし...
ワタシダ
が
しました
全体で1割乗客が減ったとなると、単純計算にはなりますが、車輌も1割減らしていいことになりますよね。それが新車補充無しの80両廃車というようなことにつながっているのだろうとは思えますが…。
1割減をどう見るか…。それほど減ってないと見るか、この先のことを考えると大変と見るか…。
ちょっと別会社のことになりますが、リニアなんて将来的な需要は無くなると考えてるほうのクチなので、労働人口の減少、人口減(学生も大幅に減る)、技術発達による人の移動減少(テレワークとかロボット化とかの)という要因を一つ一つ考えると、開通100年を越えた後の小田急(に限らず民鉄界の多く)には、あまり明るい未来が見えない気もします。
確かにコロナ禍というそれまで経験したことの無い、予想不能な事態が生じたことはありますが、仮にコロナ禍が無くても、そう遠くない未来に、このような「乗客減少時代」を迎えていたことは予想出来そうです。少し早まっただけなのかもしれません。
ワタシダ
が
しました
ワタシダ
が
しました
ワタシダ
が
しました
ワタシダ
が
しました