昔に比べて表記類が増え、様々なことが案内されている鉄道車両の車内。
小田急も同様の傾向となっていますが、近年はステッカーを貼って済ませることが多くなってきました。

昔ながらのプレートを見る機会は減ってきましたが、最近では非常用ドアコックの表記等が切り替えられています。

小田急で進む表記類の切り替え

いつから始まったのかは定かではありませんが、10月頃から表記類が切り替えられた車両を見かけるようになりました。
非常用ドアコックと非常通話装置での切り替えを確認しており、より一層目立たせることが目的のように思われます。

色については、非常用ドアコックが黄色、非常通報装置が赤色となっていますが、国土交通省から表示のガイドラインが示されており、それに沿った変更のようです。
ガイドラインでは、色以外にピクトグラムの使用等も盛り込まれており、小田急の変更内容とも一致していました。



小田急では2021年に車内で傷害事件が発生しており、ガイドラインを制定することにも繋がっています。
順次切り替えている状況かと思われますが、最終的には全ての車両が変更されることでしょう。

消えていく車内のプレート

今回の切り替えに際しては、車両によって対応方法が異なっています。
このような表記類は、プレートを取り付けているのが昔の定番でしたが、4000形からはステッカーを貼るようになりました。

元々ステッカーを使用している車両については、元のものを剥がして貼り替えが進められています。
しかし、プレートの場合は異なっており、昔のようにわざわざ交換をするといったことはなく、上からステッカーを貼り付ける対応とされました。

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3000形の車内で撮影したものですが、元々あったプレートの上からステッカーを貼っています。
プレートを取り外して、大きめのものを上から貼ることで、跡を目立たなくすることもできそうですが、わざわざ四隅が欠けたステッカーが用意されました。
作業時間を短縮したいということなのだと思いますが、なかなか面白い対応ですね。

おわりに

目立ちやすく、分かりやすくすることを目的に、切り替えが進められている非常時案内用の表記類。
非常時の対応にはプラスとなりそうですが、そもそも使用する機会ができるだけ発生しないことを願うばかりです。