2025年度からワンマン運転の試験運用を開始するべく、大野総合車両所では車両の改造が行われています。
対象車両は1000形の1066Fとなっており、箱根登山線の小田原から箱根湯本までの区間内で使用される小田急の車両です。

改造途中の様子が確認できるため、ワンマン運転に向けたものであることは確定しましたが、いったいどんな姿になっているのでしょうか。

ワンマン運転に向けた改造が進められる1066F

普段は海老名検車区までしか戻ってこない箱根登山線用の1000形ですが、10月の後半から1066Fが大野総合車両所にいる状態です。
箱根登山線内では、2025年度からワンマン運転の開始に向けた試験が行われる予定となっているため、タイミングとしてはそれに向けた動きと考えられ、実際に確定的といえる改造が行われています。

改造中の姿を隠したりといった様子はなく、大野総合車両所の外から1066Fの状態が確認できるため、散歩がてら見てくることにしました。

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沿道を歩いていると、改造中の1066Fは見える状態で留置されていました。
事前に把握していたとおり、先頭車の電気連結器はない状態でしたが、スカートの形態には変化がありませんでした。

側面を確認するためのカメラを設置

車両を眺めていると、以前はなかったものが設置されていることに気付きます。
それは側面の上部に設置されたカメラらしきもので、各車両の片面に2個ずつ、端部から車両の内側を向いて取り付けられていました。

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似たようなものはワンマン運転を行う各社で使われており、小田急についても同様の対応となるようです。
江ノ電の500形にも似たものが取り付けられ、小田急グループ全体でワンマン運転化に向けた動きが活発になってきました。

前面の車内側にはシートが貼られ、中の様子が分からない状態となっていますが、運転台にはカメラの映像を移すディスプレイ等が設置されるものと思われます。
スカートについては塞がれるとのことなので、10両固定編成に近い外見となりそうです。

おわりに

ワンマン運転の実施に向け、改造が進められる1000形の1066F。
7編成のみとなった4両編成の1000形ですが、完成後は新しい形態が増えることとなります。