複々線化等により高架や地下は増えたものの、路線全体では地上を走る場所が多く残っている小田急。
道路が平行している場所も多くあり、カメラを持って沿線を歩いてみるのも楽しいものです。

沿線を散歩していると気になることがあり、一部の柵だけが交換されている場所が多く存在します。
いつの間にか増えている状況ですが、いったいどんな理由によるものなのでしょうか。

一部だけ柵が交換されている場所

電車の撮影や、全踏切ガイドを充実させるべく、猛暑の時期以外は沿線の各所を歩くようにしています。
線路に近付けるほうがよいため、沿道があれば当然そこを歩くことになりますが、色々な柵が存在していることに気付くと、それもまた見る楽しみが生まれます。

数を減らしつつはありますが、古レールを再利用した柵もまだ多く残っており、鉄道に関係する構造物は長く使われることを実感します。
一方で、新しいものに交換されているような場所も散見されるのですが、一部だけというケースが多く見られます。

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実際の様子はこのようになっており、写真の中央にある部分の柵だけが、新しいものに交換されていることが分かります。
元々は左右にある柵が続いていたものと思われますが、それを分断して交換したのでしょう。

丁字路に集中する柵の交換

沿線をくまなく歩いたわけではありませんが、柵の交換にはある共通点が多く見られました。
それは丁字路に集中していることで、先ほどの写真もカーブミラーがあることから、その条件に当てはまることが分かるかと思います。

このような共通点から、元々は踏切があった場所で、最初はその部分だけ柵が古かったのかもと思いましたが、どうもそうではないようです。
つまり、意図的に丁字路の部分だけを交換していることになり、何か事情があるものとみられます。

全ての丁字路で交換が行われているわけではありませんが、細い道に入る場所はそのままというケースが多く、広めの道ほど変わっているように感じました。
また、ガードレールがあるような場所は変わっておらず、自動車が誤って線路の方向に突っ込んでしまった場合に、それを止められるようにする対策のように見えます。

先ほどの写真の柵も当てはまりますが、交換後の柵はやや強度がありそうなものであり、事故発生時の被害を拡大させないようにしているのかもしれません。
調べてみても、そのような対策が進められているという情報は見当たらないのですが、それぐらいしか考えられないようにも思いました。

おわりに

決定的な理由は不明なものの、線路脇で一部の柵だけが交換されている状態は、強度をアップさせるためだと思われます。
道路から突っ込んでしまうような事故があったのかは記憶していませんが、何かきっかけがあったのかについても気になるところです。