2024年度に10両を2編成増備することが発表されており、既に5063Fが小田急に入線している5000形。
編成番号は続きとなっていますが、線路設備モニタリング装置の搭載により、5000形の中では異色の編成となる見込みです。

そんな5063Fですが、海老名検車区から喜多見検車区唐木田出張所に移動して戻ったりと、珍しい動きも見せています。
営業運転の開始時期が気になりますが、どうなるのでしょうね。

特殊な編成となる5000形の5063F

2019年度に登場した5000形は、2022年度までに12編成が増備されました。
増備過程における12編成の仕様変更は少なく、細部に若干の変更が発生している程度となっていますが、2024年度に造られた5063Fは特殊な編成となりました。

5000形の2024年度の増備においては、1編成に線路設備モニタリング装置を搭載すると発表されており、5063Fがその対象編成となっています。
10月には小田急に入線し、他の編成と同じく営業運転の開始に向けた準備が進められていました。

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海老名検車区内に留置されている5063Fは、11月22日の段階でこのような状態でした。
運転台にはカメラが設置されており、どのような用途で使うものなのかが気になるところです。

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追ってきちんと撮影したいと思いますが、屋根上には検測用と思われる設備があります。
この時点では検測が可能な状態になっていませんでしたが、その後機器の設置が進められているようです。

気になる今後の動き

11月22日の段階では海老名検車区で姿が見られた5063Fですが、23日には喜多見検車区唐木田出張所へと移動しました。
しかし、24日には海老名検車区へと戻っており、特殊な編成ならではの動きともいえそうです。

線路設備モニタリング装置の搭載により、今後の動きも通常とは異なる可能性があります。
基本的には二つのパターンが考えられ、一旦営業運転を開始しつつ、必要に応じて試運転を行っていくか、検測に関する準備等を整えてさらに試運転を進めるか、どちらかと思われます。

どちらの可能性もあるとは思いますが、防音カバーを装着した3000形の3263Fは試運転の期間が長く、営業運転への投入が遅れたケースがあったことから、同じ動きとなるかもしれません。
いずれにしても、数ヶ月以内には運用を開始することになるのでしょうから、今は状況を注視していこうと思います。

おわりに

お客さんを乗せた状態で、今後は検測運転も行うこととなる5000形の5063F。
クヤ31形の後継として、重大な任務を担う編成となりそうです。