ホームドアの設置が完了し、使用開始に向けた準備が進められている小田急の中央林間駅。
東急の田園都市線と乗り換える客が多いこともあり、設置により安全性が飛躍的に高まる見込みです。

そんな中、中央林間駅では8両用の停止位置目標が設置されそうな動きがあり、今後の動向がますます気になる状況となってきました。

停止位置目標の台座だけが出現

上下線の両方にホームドアの設置が済み、使用開始の日が待ち遠しい中央林間駅ですが、停止位置目標に変化がありました。
小さな変化ではありますが、8両編成との関連をうかがわせるようなものとなっており、とても気になる動きです。

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下りの各駅停車内から、藤沢方面を撮った写真です。
撮影したのは6両の各駅停車がドアを閉めて発車した直後で、よく見ると停止位置目標用の台座らしきものが写っています。

奧には10両用、次に謎の台座、写っていない手前には6両用の停止位置目標がありますが、位置関係により台座は8両用になると推定されます。
台座の存在だけであれば、6両用を動かす可能性も否定はできませんが、元々の6両用も台座が新しいものに交換されており、移設を前提にした場合には不自然なことから、8両用になる可能性が高いのではないでしょうか。

謎が多い台座の存在ですが、ホームドアが設置された段階では異なるものが使われていました。
ホームドアの設置後に交換が行われていることを踏まえると、関連した動きなのは確かであり、台座だけの状態になっていることも含めて気になる存在です。

謎の停止位置目標は何を意味するのか

江ノ島線内における様々な動きから、8両編成の運行を想定している可能性が高まっていましたが、停止位置目標が設置されれば決定的なものとなります。
しかし、8両の定期運行が設定されるのかというと、それは現時点でなんともいえません。

小田原線の各駅停車では主力の8両ですが、江ノ島線への入線事例は試運転等も含めてほとんどありません。
定期運行が設定されていないことが最大の理由ですが、江ノ島線内には車庫や留置線が存在しないため、入線させる理由が基本的にないのです。

このような背景から、江ノ島線内で8両が客扱いをするのは、ダイヤ乱れ等の限られた機会となっており、定期運行が設定されなければこの状況に変化はありません。
今までは8両の停止位置目標がなかったため、入線時は10両の位置に停めていたことになりますが、ホームドアが設置されるとそうもいかず、開けるドアを制御するための事前対応が必要となります。

まとめると、定期運行が設定されるかどうかは分からないものの、ホームドアの設置により入線した場合の備えは必要であり、停止位置目標の設置自体は必須なのでしょう。
一方で、設備面等でも8両を想定した動きがみられるのも確かで、8両の定期運行が設定されるのか、今後の動きにより一層注目が集まりそうです。

おわりに

江ノ島線と8両編成を結び付ける様々な動きは、いったい何を意味しているのでしょうか。
突発的な入線を考慮したものなのか、それとも定期運行が設定されるのか、次回のダイヤ改正で答え合わせをすることになりそうです。