2024年も12月に入り、いよいよ年末といった雰囲気になってきました。
毎年のことながら、1年は終わってみればあっという間で、よいことも悪いことも様々なことがあった1年でした。

そんな中、小田急からは年末年始の運行に関する発表がありましたが、2025年の元旦も終夜運転は行われません。
コロナ禍の2021年から行われなくなった終夜運転は、このまま過去のものとなってしまうのでしょうか。

2025年も終夜運転を行わない小田急

年末年始が近付く中、小田急からは恒例の運行に関するお知らせがありました。
2024年12月30日から2025年1月3日にかけては、例年どおり土休日ダイヤでの運行となり、終夜運転は行われません。

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小田急は長期に渡って終夜運転を行ってきましたが、コロナ禍となる2021年に中止して以降、2024年まで復活しませんでした。
2025年についても行わないという結果になったことで、人の動きがある程度は戻っていることを踏まえれば、復活させない、または復活させることができないのだと思われます。

終夜運転はありませんが、臨時列車の運転や区間延長は行われる予定です。
恒例のニューイヤーエクスプレスも走りますが、干支のヘッドマークについては言及がないため、2025年も掲出はないものとみられます。

終夜運転を復活させない理由を考える

人の移動を抑制するため、コロナ禍に行われなくなった終夜運転ですが、その後も復活させないことを踏まえた場合、別の理由もあるのでしょう。
生活様式が大きく変化したとはいえ、人の動きはある程度戻っており、利用自体は見込めるものと思われます。

まず浮かぶのは、終夜運転を行うことによる費用対効果の側面です。
そもそもが終電から始発までの短い時間のことであり、満員になるような状況でもなかったため、元々それで儲けが生まれるようなものでもなかったようには思います。
以前ほどの乗車率にならない可能性も踏まえれば、やめるにはよいタイミングだったともいえるかもしれません。

働き方が変化してきたことも、終夜運転の中止に関係しているように思います。
初詣等に出かける側はレジャーですが、その移動を実現するには、夜中に働かなければいけない人がいるわけで、個人に負担がかかっている状態でした。
要員不足も深刻化する中、ただでさえ年末年始も働く必要がある現業の負担を減らすことは、時代の流れといえそうです。

そんな中で、臨時列車の運行や区間延長でまかなえるとなれば、復活させないのは当然なのかもしれません。
終夜運転を行わないとわざわざ書いているあたり、復活の可能性はあるのかもしれませんが、将来的にはどうなっていくのでしょうか。

おわりに

年末年始の恒例だった終夜運転がなくなってから、早くも5年目となります。
少々寂しい気持ちはありますが、これもまた時代の流れなのかもしれませんね。