複々線化に合わせて地下に線路が移り、小田急の電車が地上を走る姿は見られなくなった下北沢。
地下化されてから10年以上が経過したことで、地上の風景はかなり変化しており、線路があった面影は見つけにくくなってきました。

そんな下北沢では、小田急の東口を出た先に駅前広場が整備されます。
狭い道ばかりのイメージが強い下北沢ですが、駅前には広々とした空間が出現することになるようです。

工事が進む駅前広場の様子

下北沢駅周辺といえば、線路によって街が分断され、踏切が開くと大勢の人々が渡っていた光景を思い出します。
小田急の地下化によって、そのような光景は完全に過去のものとなり、線路がなくなった地上には広い空間が生まれました。

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下北沢駅東口を出て、東北沢方面を見た状態です。
かつてはここに線路が敷かれており、ひっきりなしに電車が走っていました。

小田急の線路が地下に移って以降、地上は基本的に空き地の状態となっていましたが、現在はその場所で駅前広場の整備が進められています。
他の場所は商業施設等に変わっている場所が多い中、地下化後も活用されていなかった東口周辺ですが、いよいよそんな空間も変わろうとしています。

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東北沢方面に進み、駅舎のほうを向いてみました。
まだまだ工事中といった様子ですが、あっという間に変わってしまうのでしょうね。

2025年度末に完成予定の駅前広場

現地の様子を見て感じたのは、意外と広いなということでした。
あの下北沢に駅前広場ができるなんて、昔の姿からは想像もできません。

駅前広場という表現だと分かりにくいですが、工事中の場所にはロータリーが設けられる予定です。
バスやタクシーの乗り入れが可能となるようで、今までの下北沢とは全く違う環境が整備されます。

ロータリーができるとはいっても、周辺の道路については昔ながらの場所も多く、茶沢通りから繋がる補助第54号線の整備も進められています。
完成後には車が出入りしやすくなることから、下北沢の生活環境は大きく変わることになるかもしれません。

完成予定は2025年度末となっているため、2026年に入った頃にはほぼ完成状態になっているものと思われます。
あと1年と少しというところですが、下北沢の街はどのような風景となるのでしょうか。

おわりに

下北沢といえば、昔ながらのあの雰囲気がよいという声も根強い街です。
一方で、災害が多発する日本という国において、今の状態が問題ないとはいえないのも事実で、ある程度の変化は避けて通れない道のようにも思います。

よい部分は残しつつも、時代に合わせた安全な街になることを、昔から度々訪ねた者として願うばかりです。