2025年3月15日に行われるダイヤ改正において、一部の優等列車の種別で停車駅の追加を行う小田急。
近年は途中駅で列車種別の変更をする列車が多発していましたが、大部分は今回のダイヤ改正で解消するものと思われます。
停車駅の追加は、快速急行、急行、準急に発生しますが、準急についてはかつての区間準急に近い存在となるようです。
今回の停車駅追加から見えてくる、列車種別の位置付けを変更する動きについて考えてみたいと思います。
他には、開成に快速急行が、多摩線の各駅に急行が停まるようになりますが、こちらは列車種別の変更で対応していたものを停車駅化する要素が強く、最も停車駅追加の色合いが濃いのは準急といえそうです。
準急については、複々線が完成した2018年に停車駅の変更が行われており、千歳船橋、祖師ヶ谷大蔵、狛江の3駅が追加されていました。
今回の変更では、経堂から準急は各駅に停車という位置付けに変わりますが、これはかつて運行されていた区間準急に近いものとなります。
![20180506_02](https://livedoor.blogimg.jp/odapedia/imgs/3/5/35443029-s.jpg)
ダイヤ改正以降の準急と区間準急には、梅ヶ丘、豪徳寺への停車有無と、東京メトロの千代田線に乗り入れるかどうかという違いがありますが、かなり似た存在になるようです。
複々線化の完成後から今日に至るまでは、過剰になった輸送力をそれ以前に近い水準に戻してきている印象があり、適正化を進めているということなのでしょう。
このような動きになることは仕方がない面もあり、複々線が必要なのは主にラッシュ時であることを踏まえれば、日中に増発をしたところで乗客が増えるわけでもなく、試行錯誤の期間だったということになりそうです。
本数を増やして人口が増えればよいですが、沿線の多くが成熟した現代では、そう簡単なものではありません。
着席需要や観光向けの要素が強い特急を除外した場合、各列車種別の役割がなんとなく見えてきました。
快速急行については、特急に誘導したい本厚木以西の一部区間を除けば、全線に渡って通過運転を行います。
近年は混雑が激しい存在でしたが、基本的には長距離の利用客を乗せたい列車といえるでしょう。
急行は多摩線内を各駅停車にすることで、新百合ヶ丘以西の各駅における選択肢とする狙いを感じます。
まだ完成形ではない気もしており、最終的には小田原線内の新百合ヶ丘から先も各駅に停車する等、将来的にはさらに変更が行われるかもしれません。
今回変更された準急については、経堂から向ヶ丘遊園にかけての各駅における選択肢となります。
途中駅から先は各駅停車という分かりやすい列車になるため、今よりも利用率は向上しそうです。
まとめると、経堂までは各駅停車、向ヶ丘遊園までは準急、新百合ヶ丘までと多摩線は急行、それ以外は快速急行という住み分けに整理したことになります。
こうなると、やはり急行にやや中途半端な印象を感じる部分があるため、まだ何か変化する可能性を捨てきれません。
今回の整理には、複々線の完成時に設定された通勤系の種別が寄与しているともいえます。
朝のラッシュ時とそれ以外の時間帯において、遠近分離の位置をずらすことで、混雑の平準化を図ろうとしている印象を受けました。
快速急行と準急が完成形になったと感じる一方で、急行の今後については若干気になる立ち位置となったように思います。
近年は途中駅で列車種別の変更をする列車が多発していましたが、大部分は今回のダイヤ改正で解消するものと思われます。
停車駅の追加は、快速急行、急行、準急に発生しますが、準急についてはかつての区間準急に近い存在となるようです。
今回の停車駅追加から見えてくる、列車種別の位置付けを変更する動きについて考えてみたいと思います。
進む準急の区間準急化
2025年に行われるダイヤ改正では、準急の停車駅に喜多見と和泉多摩川が加わります。他には、開成に快速急行が、多摩線の各駅に急行が停まるようになりますが、こちらは列車種別の変更で対応していたものを停車駅化する要素が強く、最も停車駅追加の色合いが濃いのは準急といえそうです。
準急については、複々線が完成した2018年に停車駅の変更が行われており、千歳船橋、祖師ヶ谷大蔵、狛江の3駅が追加されていました。
今回の変更では、経堂から準急は各駅に停車という位置付けに変わりますが、これはかつて運行されていた区間準急に近いものとなります。
![20180506_02](https://livedoor.blogimg.jp/odapedia/imgs/3/5/35443029-s.jpg)
ダイヤ改正以降の準急と区間準急には、梅ヶ丘、豪徳寺への停車有無と、東京メトロの千代田線に乗り入れるかどうかという違いがありますが、かなり似た存在になるようです。
複々線化の完成後から今日に至るまでは、過剰になった輸送力をそれ以前に近い水準に戻してきている印象があり、適正化を進めているということなのでしょう。
このような動きになることは仕方がない面もあり、複々線が必要なのは主にラッシュ時であることを踏まえれば、日中に増発をしたところで乗客が増えるわけでもなく、試行錯誤の期間だったということになりそうです。
本数を増やして人口が増えればよいですが、沿線の多くが成熟した現代では、そう簡単なものではありません。
停車駅の追加が意味していること
今回のダイヤ改正においては、列車種別の役割を明確にするという意図が感じられます。着席需要や観光向けの要素が強い特急を除外した場合、各列車種別の役割がなんとなく見えてきました。
快速急行については、特急に誘導したい本厚木以西の一部区間を除けば、全線に渡って通過運転を行います。
近年は混雑が激しい存在でしたが、基本的には長距離の利用客を乗せたい列車といえるでしょう。
急行は多摩線内を各駅停車にすることで、新百合ヶ丘以西の各駅における選択肢とする狙いを感じます。
まだ完成形ではない気もしており、最終的には小田原線内の新百合ヶ丘から先も各駅に停車する等、将来的にはさらに変更が行われるかもしれません。
今回変更された準急については、経堂から向ヶ丘遊園にかけての各駅における選択肢となります。
途中駅から先は各駅停車という分かりやすい列車になるため、今よりも利用率は向上しそうです。
まとめると、経堂までは各駅停車、向ヶ丘遊園までは準急、新百合ヶ丘までと多摩線は急行、それ以外は快速急行という住み分けに整理したことになります。
こうなると、やはり急行にやや中途半端な印象を感じる部分があるため、まだ何か変化する可能性を捨てきれません。
今回の整理には、複々線の完成時に設定された通勤系の種別が寄与しているともいえます。
朝のラッシュ時とそれ以外の時間帯において、遠近分離の位置をずらすことで、混雑の平準化を図ろうとしている印象を受けました。
おわりに
停車駅の追加により、遠近分離の位置を意図的にずらすダイヤ改正となる小田急。快速急行と準急が完成形になったと感じる一方で、急行の今後については若干気になる立ち位置となったように思います。
コメント
コメント一覧 (62)
ワタシダ
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ワタシダ
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準急→区間準急
急行→準急
快速急行→急行
と改称してもよいのでは?
ワタシダ
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ワタシダ
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ワタシダ
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今回の改正は歓迎です。
ワタシダ
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現状では多摩線からの急行新宿行きは新百合ヶ丘で快速急行と対面接続していますが、新設される千代田線直通の急行も同様に接続するようにしてほしいところです。
町田や相模大野から乗る場合、向ヶ丘遊園も本来急行停車のはずなのにタイミングによっては各駅を乗り通した方が一番速くなる時があり少々不満を感じています
ワタシダ
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①一度急行停車駅にしてしまうと通過駅に戻すのは至難なので戻す余地を残していた
②表示や路線図改修コストを最小限に抑える
急行ですが、そういえば鶴川に急行停車要望があったような...新百合ヶ丘から開成まで各駅に停まる可能性が以前より高まった気がしますね。
夕方上りの快速急行も混雑が悪化しているので急行に分散できるとありがたいです。
ワタシダ
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多摩線なんていつもすいているし、そんなに力入れることない。各駅は6両で充分。椅子を取って全員立たせれば客を充分に運べる。藤沢~片瀬江ノ島、新松田~小田原、多摩線は4両。
ワタシダ
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新百合ヶ丘以東急行停車駅で五月台・黒川・はるひ野にも停車する系統は「区間急行」にして欲しかったですね。「区間急行」なら、新百合ヶ丘以東急行停車駅+小田原線新百合ヶ丘~開成全駅に停車という組み合わせも可能です。
準急の停車駅に喜多見・和泉多摩川が追加されるのには賛成です。元々、喜多見・和泉多摩川は、やけに下りの千代田線直通が少なかったですからね。どうせ成城学園前等で時間調整が必要なら、喜多見・和泉多摩川に停車した方が良いです。準急を東北沢・世田谷代田・梅ヶ丘・豪徳寺に停車する各駅停車にすると、千代田線からの入線遅れの際に急行線を走行出来ません。それを防止する為に準急が必要なのかも知れないので、一応区間準急化した準急は残しておいた方が良さそうです。
最初から区間準急をこの2025準急の停車駅にしておけば、昔から千代田線直通や新宿発着10両の区間準急を運行出来たのに、とも思います。
ワタシダ
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ワタシダ
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ワタシダ
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ワタシダ
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ワタシダ
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ワタシダ
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しかし今の準急に乗れば途中停車駅は下北沢と経堂の2駅だけになり、だいぶ快適性が違うでしょう。
今の準急はそのあたりの各停駅の利用者向けにちょうどいい種別ですね。
「もはや区間準急に名前を変えろ」という意見もありますが
・以前の区間準急の停車駅だった梅ヶ丘と豪徳寺の利用者が誤乗する危険がある
・新宿から複々線区間まで逃げ切ることが大きな目的だった区間準急とは趣旨が違う
ことからそれは無いと思います。
ワタシダ
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ワタシダ
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経堂-代々木上原間だけを通過運転したところでって感じなので。
ワタシダ
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昼間の準急停車でなんとか面目を保っていたのに、両隣にも停まるようになって、完全に均されてしまうとは。
ワタシダ
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同様の方策は他社に先例があり、新快速との直接対決を目指すのではなく、やはり地道に沿線利用者を確実に囲い込む方向に転換した阪急電車などの例があります。今回からは小田急もその方向に転換したと考えられます。
ワタシダ
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ワタシダ
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また経堂以西各駅に伴い、各停の直後を走るため明らかに過剰で送り込みのイメージが強かった伊勢原準急を遊園以西の乗客がさらに優等種別に集中しないように急行に格上げしたのも「やるじゃないか」と思わせる「改良」でした。
ただ気になるのは朝ラッシュの遊園始発の各停の送り込みを、2駅分余分に停車駅が増えたため旧準急を余裕時分を削って運転するのか回送化するのか気になるところです。(通勤急行も同じで、新百合始発の急行が設定されていたのを快速急行に格上げする可能性があります。)
ワタシダ
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ワタシダ
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停車駅は、下北沢、豪徳寺で豪徳寺からは各駅に停車していました。
停車駅は以前あった区間準急(代々木上原、下北沢、梅ヶ丘で梅ヶ丘からは各駅に停車)に近かったです。
ワタシダ
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