東京メトロの千代田線と直通運転をする列車が復活し、全駅が急行停車駅に変更される小田急の多摩線。
各駅停車しか走っていなかった時代と比べれば、随分と思いきった変更にも思いますが、これは同時に日中以外を走る列車の減便を意味していると考えられます。
多摩線の全駅を急行停車駅とすることで、減らすことができる列車はどれぐらいありそうなのでしょうか。
土休日の日中から始まった列車種別の変更は、平日の日中にも行われるようになったほか、段階的に時間帯も拡大されています。
多摩線内を各駅停車として走る列車の増加により、運行本数自体は減少していることになりますが、最新の状況はどうなっているのでしょうか。
多摩線内を運行する列車を種別単位でまとめると、以下のとおりとなります。
【上り(平日)】
各駅停車:107本
急行:18本
通勤急行:9本
快速急行:0本
合計:134本
【下り(平日)】
各駅停車:110本
急行:22本
通勤急行:0本
快速急行:4本
合計:136本
【上り(土休日)】
各駅停車:108本
急行:14本
通勤急行:0本
快速急行:2本
合計:124本
【下り(土休日)】
各駅停車:108本
急行:15本
通勤急行:0本
快速急行:0本
合計:123本
平日の朝に走る通勤急行は維持されていますが、快速急行は既に数えるほどしかなく、急行についても思っていた以上に少なくなっていました。
年々調整が進められていた運行本数は、2025年のダイヤ改正で適正化が完了するということなのかもしれません。
今回のダイヤ改正では、新百合ヶ丘で列車種別を変更する運用を中止し、多摩線内の全駅を急行停車駅としますが、同時に線内を往復する各駅停車も少なくなるものとみられます。
多摩線内を急行で走る列車がある場合、1時間あたりの本数は9本程度となりますが、列車種別を変更する場合においては6本程度になっており、ダイヤ改正後はこれが基準になるものと思われます。
つまり、現在は急行が走っている時間帯についても、1時間あたりの本数が減らされるものと考えられ、多摩線を走る1日あたりの運行本数自体も減るのでしょう。
ダイヤ改正後において、このような法則を前提として考えた場合、多摩線内の全駅に停車する列車が1時間に9本となる可能性は低いとみられます。
つまり、現在は急行として運行されている分を減らし、ほとんどの時間帯で10分間隔になると考えられるわけですが、そう単純でもないように思いました。
10両編成での運行となれば、ほとんどの時間帯が10分間隔でまかなえる多摩線ですが、朝のラッシュ時については事情が異なります。
通勤急行はそのままでしょうし、通学の需要が高まる時間帯については、通常より運行本数が多くなる可能性もありそうです。
快速急行の運行本数がどうなるのかも気になるところですが、1日あたり10本から20本程度の減便となることが見込まれ、多摩線は両数を増やしつつ本数を減らす方向となるのでしょうね。
1日あたりの運行本数はさらに減ると予想されますが、どのようなダイヤとなるのでしょうか。
各駅停車しか走っていなかった時代と比べれば、随分と思いきった変更にも思いますが、これは同時に日中以外を走る列車の減便を意味していると考えられます。
多摩線の全駅を急行停車駅とすることで、減らすことができる列車はどれぐらいありそうなのでしょうか。
現在の列車種別ごとの運行本数
2002年に多摩急行が登場し、本格的に優等列車が走る時代を迎えた多摩線ですが、近年は新百合ヶ丘駅で列車種別を変更し、各駅停車となる列車が増加しつつありました。土休日の日中から始まった列車種別の変更は、平日の日中にも行われるようになったほか、段階的に時間帯も拡大されています。
多摩線内を各駅停車として走る列車の増加により、運行本数自体は減少していることになりますが、最新の状況はどうなっているのでしょうか。
多摩線内を運行する列車を種別単位でまとめると、以下のとおりとなります。
【上り(平日)】
各駅停車:107本
急行:18本
通勤急行:9本
快速急行:0本
合計:134本
【下り(平日)】
各駅停車:110本
急行:22本
通勤急行:0本
快速急行:4本
合計:136本
【上り(土休日)】
各駅停車:108本
急行:14本
通勤急行:0本
快速急行:2本
合計:124本
【下り(土休日)】
各駅停車:108本
急行:15本
通勤急行:0本
快速急行:0本
合計:123本
平日の朝に走る通勤急行は維持されていますが、快速急行は既に数えるほどしかなく、急行についても思っていた以上に少なくなっていました。
年々調整が進められていた運行本数は、2025年のダイヤ改正で適正化が完了するということなのかもしれません。
多摩線の減便はどこまで進むのか
既にかなり減っていた多摩線内の急行ですが、列車の運行本数自体はまだ減るのでしょうか。今回のダイヤ改正では、新百合ヶ丘で列車種別を変更する運用を中止し、多摩線内の全駅を急行停車駅としますが、同時に線内を往復する各駅停車も少なくなるものとみられます。
多摩線内を急行で走る列車がある場合、1時間あたりの本数は9本程度となりますが、列車種別を変更する場合においては6本程度になっており、ダイヤ改正後はこれが基準になるものと思われます。
つまり、現在は急行が走っている時間帯についても、1時間あたりの本数が減らされるものと考えられ、多摩線を走る1日あたりの運行本数自体も減るのでしょう。
ダイヤ改正後において、このような法則を前提として考えた場合、多摩線内の全駅に停車する列車が1時間に9本となる可能性は低いとみられます。
つまり、現在は急行として運行されている分を減らし、ほとんどの時間帯で10分間隔になると考えられるわけですが、そう単純でもないように思いました。
10両編成での運行となれば、ほとんどの時間帯が10分間隔でまかなえる多摩線ですが、朝のラッシュ時については事情が異なります。
通勤急行はそのままでしょうし、通学の需要が高まる時間帯については、通常より運行本数が多くなる可能性もありそうです。
快速急行の運行本数がどうなるのかも気になるところですが、1日あたり10本から20本程度の減便となることが見込まれ、多摩線は両数を増やしつつ本数を減らす方向となるのでしょうね。
おわりに
多摩線内を急行として走る列車は既に少なく、全駅を停車駅化するのは必然なのかもしれません。1日あたりの運行本数はさらに減ると予想されますが、どのようなダイヤとなるのでしょうか。
コメント
コメント一覧 (35)
急行(線内各駅停車)6本/h
新宿行きと千代田線直通が交互なら
ほぼ満点と思います。
新百合ヶ丘ー向ヶ丘遊園間輸送力を考えれば、
ラッシュ時間帯も急行(通勤急行・快速急行含)はほぼ同じで、
線内折り返し各駅停車が割り込む?
ワタシダ
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当分は日中閑散時間帯でも、新宿直通3本(これ以上減らすと京王特急に見劣りする)含む毎時6本(これ以上減らすと京王緩行に見劣りする)は減らせないと思います。
新宿直通を8両・6両にするとかはあるかもしれませんが、夕方時間帯はさすがに10両欲しいので編成節約にはならなそう。
ワタシダ
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五月台、黒川、はるひ野の利用者が各駅停車を必ず利用しなければならない必要が無くなったから、むしろ線内完結毎時6本運転したらどう考えても過剰になる
一つ心配なのは新宿からの直通急行がめっちゃ混雑しそうなことかな…
ワタシダ
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ワタシダ
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ワタシダ
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多摩線からの千代直復活は多摩線の価値を上げるのもそうですが、対抗している京王線が乗り入れている都営新宿線よりは千代田線の方が地の利が良いので、それを活かす形でしょう。
千代田線なら、表参道、乃木坂、霞ヶ関、日比谷、二重橋前、大手町を通るので、こちらの方が地の利が良いです。
(因みに二重橋前からは地下道徒歩10でJR東京駅に行けます)
ワタシダ
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多摩線を使われてない方には「なんで優遇を!?」と思っていらっしゃると思います。
2018改正で多摩線もダイヤが大きく変わりました。その後……朝上りの通勤急行は順調に定着していると思います。なので、そこはいじらないものと思います。
夕下りはすでに快急から急行に変わっています。その改正時、「夕方は快急から急行に変わります」というアナウンスに落胆したものの、唐木田ゆきは30分おきから20分おきになり、利用者にはポジティブ改正にさえ感じました。
今回、夕下りの言及があまりありませんが、少なくとも現状維持ではないかと思っています。さすがに朝乗った方が帰るときの便利さは奪わないのではないかと。
昼間は10連×6になると思われ、輸送力は過剰ですが、効率を考えてのことかと思います。事故などで千代田線直通を切るときの対応は気になりますが……。
朝夕は線内各停が残りそうですが、特に朝下りは急行系より6連各停の方が混み合っており、8連化(本線各停に10連充当)などもありはしないか、と邪推しています。
ワタシダ
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余談ではありますが、田園都市線の長津田以西、あれはどう考えても輸送力過剰…すずかけ台に毎時9本(宮崎台なんて準急通過駅では利用客数最多なのに毎時6本)もありますし…2019年ダイヤ改定で準急を長津田~中央林間各駅に停車にしたのが誤りだったか…将来グランベリーパークが廃れたら、つきみ野着発本数は日中毎時3本、それも長津田止まりで日中田奈より先行くには長津田で乗換必要…なんてことにならないか…?中央林間は江ノ島線乗換の需要を鑑みれば毎時6本(急行3本+各停3本など)は確保しそうです。
ワタシダ
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登戸に停車するようになってから、混雑が激しくて困ります…
ワタシダ
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ワタシダ
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ワタシダ
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今も新百合ヶ丘周辺は道路渋滞が激しい中でこれ以上の道路混雑を避ける(+小田急も開発にかかわった多摩線沿線の風評を悪くしない)意味もあると思います。
ワタシダ
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今回は運用の削減というより遊園止まりの急行と新百合止まりの各停を合体して双方の折り返し時間を有効活用することで平日日中でさえ登戸―新百合間の混雑集中が酷い江ノ島線系統の快速急行の混雑を緩和させたいという思惑が見えます。
朝夕も通勤急行はともかく、多摩線内はガラガラな快速急行を本線に流すと更に町田方面の快速急行の混雑緩和になると思いますがね…
ワタシダ
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今回の改正内容を伺って私が思ったこと、それは多摩線内折り返し各停が大幅に削減されるとのことで、京王で相模原線や高尾線の列車が全て新宿方面直通になるのとどこか似通う節がありますね。
ワタシダ
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唐木田への出入庫も兼ねてと考えたら安上がりで合理的なのかなと感じます。今度の改正での形が崩れるとしたら相模原延伸がなされたときかブルーラインが新百合ヶ丘まで来て余程人流が変化した時かですかね。
(延伸の有無は相模原市の相模原駅周辺の再開発計画がどれほどになるのか次第なのでしょうなねぇ、、、)
ワタシダ
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日中の種別変更列車が現れたときからそれが伏線だったということですね。
所要時間も各停と通過運転の急行とで4分程度しか変わらず、
時間帯によっては乗車率も低い状況で両種別を走らせるには非合理的。
朝方の上り通勤急行は京王とライバル関係にあるので残すのは当然ですが、
それ以外はいらないかと。下りの快速急行も不要。
ワタシダ
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毎時8本ですと日中は輸送力過剰ですし、逆に4本にしてしまうとこれまで小田急多摩線を選んでいた客まで京王に流れかねないので、絶妙なラインではあると思います。
また、もともと優等列車も五月台・黒川・はるひ野を通過するのみでしたので、所要時間もさほど大きくは変わらないと思われます。
ワタシダ
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ワタシダ
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ワタシダ
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