1969年に営業運転を開始し、4両と6両の編成が登場した小田急5000形。
小田急5000形全編成ガイドでは、各編成ごとの特徴やデータをまとめています。

5063Fの概要

9000形の登場後に増備された4次車で、4両編成としては少数派のグループに属しています。
3次車以前の編成に対して、9000形の要素を取り入れたような仕様となっており、5000形の4両と6両の中間に位置する、合いの子のような姿となりました。

車両の仕様としては、3次車を基本としつつ、車内を中心に9000形に似た要素が盛り込まれています。
外見は従来車とほぼ変わりませんが、前面の手すりの形状が変更され、そのまま6両編成にも踏襲されました。

リニューアルについては、5063Fのみを残して1996年からは6両に移行しますが、1998年に遅れて施行されています。
内装等は他の4両と変わりませんが、6両と同様にドアの窓をHゴムから押さえ金式に変更し、すぐに見分けられる編成となりました。

優等列車の付属編成を中心に使われながら、支線や末端区間の各駅停車でも活躍しました。
結果的に5000形として最後まで残る編成となり、末期にはブランドマークの撤去や、ラストランのステッカーを貼るといった対応を行い、惜しまれつつ2012年に引退しています。

編成表

クハ5063-デハ5013-デハ5113-クハ5163
※左側が新宿方

製造区分

クハ5063:4次車
デハ5013:4次車
デハ5113:4次車
クハ5163:4次車

製造所

クハ5063:日本車輌製造
デハ5013:日本車輌製造
デハ5113:日本車輌製造
クハ5163:日本車輌製造

竣功日

クハ5063:1976年11月16日
デハ5013:1976年11月16日
デハ5113:1976年11月16日
クハ5163:1976年11月16日

車体修理竣功日

クハ5063:1998年6月17日
デハ5013:1998年6月17日
デハ5113:1998年6月17日
クハ5163:1998年6月17日

廃車日

クハ5063:2012年5月11日
デハ5013:2012年5月11日
デハ5113:2012年5月11日
クハ5163:2012年5月11日

5063Fの写真

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