沿線が成熟し、各駅の利用状況にも大きな変動が見られるようになった小田急。
コロナ禍を経て単純比較はできなくなったものの、増えた駅と減った駅に分かれており、各駅の差は激しくなっています。

僅か10年前と比較しても、それなりに変動がある状況となっていますが、どのような差が生じているのでしょうか。
複々線化事業が進展したことで、下北沢付近が地下化されたのもこの頃で、小田急にとっての夜明け前だったといえるかもしれません。
早速ですが、まずは今と10年前で各駅の利用状況にどんな変化があったのか、変動を見てみたいと思います。
以下は2023年度における各駅の1日平均乗降人員について、2013年度からの増減を示したもので、括弧内は増減率となります。
【小田原線】
新宿:-54,344(89.0%)
南新宿:25(100.6%)
参宮橋:-3,062(80.5%)
代々木八幡:-2,105(89.7%)
代々木上原:16,378(106.8%)
東北沢:1,013(115.4%)
下北沢:-2,157(98.2%)
世田谷代田:1,450(117.9%)
梅ヶ丘:-778(97.6%)
豪徳寺:404(101.6%)
経堂:6,540(109.0%)
千歳船橋:-889(98.4%)
祖師ヶ谷大蔵:-48(99.9%)
成城学園前:-8,590(90.1%)
喜多見:-2,099(93.5%)
狛江:-769(98.3%)
和泉多摩川:-1,135(92.6%)
登戸:-5,103(96.8%)
向ヶ丘遊園:-10,699(83.7%)
生田:-1,801(96.0%)
読売ランド前:-3,513(89.8%)
百合ヶ丘:-1,009(95.2%)
新百合ヶ丘:-11,548(90.7%)
柿生:-2,303(93.6%)
鶴川:-9,662(86.1%)
玉川学園前:-8,609(82.6%)
町田:-38,301(86.9%)
相模大野:-12,760(90.0%)
小田急相模原:-5,222(90.8%)
相武台前:-3,631(90.7%)
座間:-3,780(83.0%)
海老名:-4,152(97.0%)
厚木:-1,715(91.7%)
本厚木:-23,845(83.8%)
愛甲石田:-4,609(90.8%)
伊勢原:-5,505(89.4%)
鶴巻温泉:-2,024(86.9%)
東海大学前:-5,380(86.7%)
秦野:-7,745(82.3%)
渋沢:-4,362(84.6%)
新松田:-4,696(81.0%)
開成:1,965(118.9%)
栢山:-2,466(74.4%)
富水:-742(89.3%)
螢田:-718(88.6%)
足柄:268(108.1%)
小田原:-11,128(83.4%)
【江ノ島線】
東林間:-1,500(93.1%)
中央林間:-5,898(93.9%)
南林間:-3,305(90.2%)
鶴間:-471(98.4%)
大和:-5,266(95.5%)
桜ヶ丘:-2,131(89.7%)
高座渋谷:487(102.1%)
長後:-3,836(89.1%)
湘南台:-2,984(96.6%)
六会日大前:-2,538(91.6%)
善行:-1,191(95.6%)
藤沢本町:-1,319(93.9%)
藤沢:-3,992(97.5%)
本鵠沼:33(100.3%)
鵠沼海岸:-1,985(89.9%)
片瀬江ノ島:-434(97.8%)
【多摩線】
五月台:-765(92.5%)
栗平:50(100.2%)
黒川:240(102.9%)
はるひ野:613(106.9%)
小田急永山:-3,034(89.8%)
小田急多摩センター:-4,808(90.2%)
唐木田:-7,755(64.3%)
結果はこのようになり、全体としては減っている駅が多い状況ですが、コロナ禍を挟んでいる影響によるものです。
90%ぐらいまでは横ばいと捉えてもよさそうなので、減少に転じている駅は半数程度ということになりますでしょうか。
地上から線路がなくなったことが、増加に影響しているのかは分かりませんが、世田谷代田駅や東北沢駅が大きく伸びていました。
路線別で見ると、全体的に減少幅が大きいのは小田原線で、90%を切っている駅が他路線よりもかなり多いことが分かります。
新百合ヶ丘駅より新宿寄りで増加傾向の駅が多いことが分かるほか、新宿から離れるほど減少で該当する駅が多くなっており、都心回帰の流れと連動しているようです。
まもなく行われるダイヤ改正についても、この増減を意識しているような印象があり、多摩線は川崎市内を中心に、まだ沿線人口が増える余地があると判断しているのでしょう。
江ノ島線については、他路線への乗り換えも含めて全体的に増加傾向と考えられ、藤沢駅の改良に合わせて何か動きがあるかもしれませんね。
人口減少社会となっている中、都心回帰の動きがどこまで続き、ダイヤはどのように変遷していくのか、そんなことも気になる結果となりました。
コロナ禍を経て単純比較はできなくなったものの、増えた駅と減った駅に分かれており、各駅の差は激しくなっています。

僅か10年前と比較しても、それなりに変動がある状況となっていますが、どのような差が生じているのでしょうか。
10年前と比較した乗降人員の変化
今から遡ること10年前、その時期の小田急は車両の整理が一段落し、安定した時代に入ったばかりの頃でした。複々線化事業が進展したことで、下北沢付近が地下化されたのもこの頃で、小田急にとっての夜明け前だったといえるかもしれません。
早速ですが、まずは今と10年前で各駅の利用状況にどんな変化があったのか、変動を見てみたいと思います。
以下は2023年度における各駅の1日平均乗降人員について、2013年度からの増減を示したもので、括弧内は増減率となります。
【小田原線】
新宿:-54,344(89.0%)
南新宿:25(100.6%)
参宮橋:-3,062(80.5%)
代々木八幡:-2,105(89.7%)
代々木上原:16,378(106.8%)
東北沢:1,013(115.4%)
下北沢:-2,157(98.2%)
世田谷代田:1,450(117.9%)
梅ヶ丘:-778(97.6%)
豪徳寺:404(101.6%)
経堂:6,540(109.0%)
千歳船橋:-889(98.4%)
祖師ヶ谷大蔵:-48(99.9%)
成城学園前:-8,590(90.1%)
喜多見:-2,099(93.5%)
狛江:-769(98.3%)
和泉多摩川:-1,135(92.6%)
登戸:-5,103(96.8%)
向ヶ丘遊園:-10,699(83.7%)
生田:-1,801(96.0%)
読売ランド前:-3,513(89.8%)
百合ヶ丘:-1,009(95.2%)
新百合ヶ丘:-11,548(90.7%)
柿生:-2,303(93.6%)
鶴川:-9,662(86.1%)
玉川学園前:-8,609(82.6%)
町田:-38,301(86.9%)
相模大野:-12,760(90.0%)
小田急相模原:-5,222(90.8%)
相武台前:-3,631(90.7%)
座間:-3,780(83.0%)
海老名:-4,152(97.0%)
厚木:-1,715(91.7%)
本厚木:-23,845(83.8%)
愛甲石田:-4,609(90.8%)
伊勢原:-5,505(89.4%)
鶴巻温泉:-2,024(86.9%)
東海大学前:-5,380(86.7%)
秦野:-7,745(82.3%)
渋沢:-4,362(84.6%)
新松田:-4,696(81.0%)
開成:1,965(118.9%)
栢山:-2,466(74.4%)
富水:-742(89.3%)
螢田:-718(88.6%)
足柄:268(108.1%)
小田原:-11,128(83.4%)
【江ノ島線】
東林間:-1,500(93.1%)
中央林間:-5,898(93.9%)
南林間:-3,305(90.2%)
鶴間:-471(98.4%)
大和:-5,266(95.5%)
桜ヶ丘:-2,131(89.7%)
高座渋谷:487(102.1%)
長後:-3,836(89.1%)
湘南台:-2,984(96.6%)
六会日大前:-2,538(91.6%)
善行:-1,191(95.6%)
藤沢本町:-1,319(93.9%)
藤沢:-3,992(97.5%)
本鵠沼:33(100.3%)
鵠沼海岸:-1,985(89.9%)
片瀬江ノ島:-434(97.8%)
【多摩線】
五月台:-765(92.5%)
栗平:50(100.2%)
黒川:240(102.9%)
はるひ野:613(106.9%)
小田急永山:-3,034(89.8%)
小田急多摩センター:-4,808(90.2%)
唐木田:-7,755(64.3%)
結果はこのようになり、全体としては減っている駅が多い状況ですが、コロナ禍を挟んでいる影響によるものです。
90%ぐらいまでは横ばいと捉えてもよさそうなので、減少に転じている駅は半数程度ということになりますでしょうか。
各駅の変動から見る傾向
算出された数字を見てみると、経堂より新宿寄りの駅で増加が目立つことが分かります。地上から線路がなくなったことが、増加に影響しているのかは分かりませんが、世田谷代田駅や東北沢駅が大きく伸びていました。
路線別で見ると、全体的に減少幅が大きいのは小田原線で、90%を切っている駅が他路線よりもかなり多いことが分かります。
新百合ヶ丘駅より新宿寄りで増加傾向の駅が多いことが分かるほか、新宿から離れるほど減少で該当する駅が多くなっており、都心回帰の流れと連動しているようです。
まもなく行われるダイヤ改正についても、この増減を意識しているような印象があり、多摩線は川崎市内を中心に、まだ沿線人口が増える余地があると判断しているのでしょう。
江ノ島線については、他路線への乗り換えも含めて全体的に増加傾向と考えられ、藤沢駅の改良に合わせて何か動きがあるかもしれませんね。
おわりに
10年間という期間で見ても、新宿から離れた駅を中心として、古くから開発された地域で減少傾向があるようです。人口減少社会となっている中、都心回帰の動きがどこまで続き、ダイヤはどのように変遷していくのか、そんなことも気になる結果となりました。
コメント
コメント一覧 (15)
ワタシダ
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昔に比べて乗車時間が長くなっているので、乗客は他線は流れている。
ワタシダ
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先日発表されてここでいろいろと議論されている3月15日のダイヤ改正の根拠の1つはこのデータなのでしょうね。
新百合ヶ丘や向ケ丘遊園はこのあたりの人口の高齢化で通勤利用者から時々買い物等での利用者にかわっているのではないかと住んでいて思います。
新百合ヶ丘に関してはコロナを機に買い物客が公共交通機関からマイカーに変えた人が結構な数がいて、その傾向がそのまま続いているのではないかと、このエリアで生活していて感じます。
ワタシダ
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元々大学キャンパスの多い路線ですので少子化の影響もあるのでしょうか。
ワタシダ
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ワタシダ
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ワタシダ
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ワタシダ
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これからの将来、小田急沿線ではどのくらい人口密度が変化するのかとても気になりますね(特に利用客数の少ない多摩線は尚更で、自社路線ではありませんが箱根登山線沿線も人口密度や年間観光客数の変化が気になるところです)。
ワタシダ
が
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ワタシダ
が
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ワタシダ
が
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