1988年に営業運転を開始した小田急1000形。
小田急1000形全編成ガイドでは、各編成ごとの特徴やデータをまとめています。

1552Fの概要

ラッシュ時の切り札として、1991年に登場したワイドドア車に含まれる編成です。
1552Fは4両の第2編成となりますが、1551Fよりも竣功日が早く、1次車の中でも最初に竣功した編成でした。

ドアの幅を2mに広げ、ラッシュ時を想定して導入した車両だったため、営団地下鉄(現在の東京メトロ)千代田線への乗り入れは考慮されていません。
1次車は試験的な要素が多く盛り込まれ、1552Fは車内に液晶画面の案内表示を採用し、現在では当たり前となった装備品の先がけでしたが、劣化が激しく後に撤去されています。
ラッシュ時の収容力を高めるため、座席を折りたたんで使用することも可能でしたが、実際に運用されることはありませんでした。

登場後には、座席を折りたたむ機構の撤去や、ドアの開口幅を縮小する改造が行われ、最終的にはノーマルドアの4両と組んだ8両で使われることが常態化しました。
2004年に行われた6両への組み替えでは、編成から2両ずつを供出する側となり、1753Fと1754Fに組み込まれています。

編成表

クハ1552-デハ1502-デハ1602-クハ1652
※左側が新宿方

製造区分

クハ1552:1次車
デハ1502:1次車
デハ1602:1次車
クハ1652:1次車

製造所

クハ1552:川崎重工業
デハ1502:川崎重工業
デハ1602:川崎重工業
クハ1652:川崎重工業

竣功日

クハ1552:1991年3月4日
デハ1502:1991年3月4日
デハ1602:1991年3月4日
クハ1652:1991年3月4日

6両固定編成化・改番日

クハ1552:2004年7月6日
デハ1502:2004年7月6日
デハ1602:2004年6月30日
クハ1652:2004年6月30日

1552Fの写真

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