超高層ビルへの建て替えに伴い、小田急百貨店新宿店本館が営業を終了してから、既に2年以上が経過しました。
本館の営業終了後は、新宿西口ハルクで営業を行っていますが、規模は縮小された状態となっています。

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小田急百貨店といえば、新宿、町田、藤沢のイメージが強くありますが、全体的に規模は縮小傾向です。
私自身も時折利用する小田急百貨店ですが、未来はどうなってしまうのでしょうか。

縮小が続く小田急百貨店

時代の変化により、百貨店を取り巻く環境は年々厳しさを増しています。
私が幼かった頃には、家族でデパートに行くといった習慣がありましたが、自分が大人になった現代においては、違う状況となりました。

それでも、私は特別な日にデパートに行くこと自体はあり、現在も利用する側ではあります。
全く行かないという人も多いと思われ、時代が変わったことを感じずにはいられません。

百貨店の多くは、呉服店か私鉄を起源としていますが、小田急もその中に含まれており、1962年に小田急百貨店を開店しました。
人口が増える中、店舗数は少しずつ増加し、最終的に新宿、町田、藤沢の各店が定着した状態となりましたが、百貨店という業態自体の衰退に合わせるかのように、小田急百貨店も縮小傾向が続いています。

現代においては、建物の全てのフロアが小田急百貨店ということはなくなっており、新宿店にはビックカメラ、町田店にも無印良品やノジマが入り、藤沢店については小田急SCディベロップメントに管理が移っています。
最盛期に比べて縮小していることは否めず、やはり厳しい時代になっているといえるでしょう。

気になる新宿店の未来

年々縮小傾向だった小田急百貨店ですが、新宿店の本館が営業を終了した影響は大きく、そのタイミングで希望退職も行われました。
店の規模が大きく変わることを踏まえれば、当然といえば当然ですが、新宿西口の再開発における寂しい影響ともいえます。

将来的に跡地には超高層ビルが建てられますが、その中に小田急百貨店が入るのかについては、現在のところ未定となっているようです。
時代背景や人員整理を行った経緯を踏まえれば、以前と同じ規模で復活するとは考えにくく、新宿西口ハルクで営業を続ける可能性もあります。
一方で、新宿西口ハルクも建物が古いため、建て替え等が必要になってくるかもしれず、そうなった場合にどうするのかは興味深いところです。

小田急においては、百貨店が中心事業ということでもないため、縮小が続いていることも踏まえると、決して先行きは明るくないように思います。
駅前の一等地にあるため、身売りという選択肢は考えにくいものの、他業態に変化していくようなことはありそうです。

おわりに

時代の流れで仕方がないとはいえ、慣れ親しんだ小田急百貨店が縮小していく現状は寂しいものです。
町田や藤沢も建物自体は古いため、新宿を追うように大きな動きが続くかもしれませんね。