2024年度の鉄道事業設備投資計画において、2編成の5000形を増備すると発表している小田急。
既に5063Fと5064Fが到着しており、断続的に試運転が行われていましたが、後から到着した5064Fが営業運転を開始しました。

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検測関係の機器を搭載した5063Fよりも、先に営業運転を開始した5064Fですが、こちらも後々の設置が可能な構造となっているようで、今後の展開が気になる編成です。

5064Fが営業運転を開始

2025年が始まって3週間ほどが経過した1月23日に、5064Fが営業運転を開始しました。
初日はE31運用に充当され、早速優等列車として全線を走り回っています。

クヤ31形に代わり、検測を行うことになるとみられる5063Fについては、長く営業運転に投入されず、試運転を繰り返している状況です。
特殊な編成ならではの動きであることから、元々5064Fのほうが先に営業運転を開始する予定だったものと思われ、順番が逆になったこと自体は不思議ではありません。

将来的には5063Fの予備編成となるのか

営業運転を開始した5000形としては、5064Fが13本目となりましたが、この編成自体も特殊な車両となっています。
機器自体は搭載していないものの、5063Fと同様に検測関係の機器を追加することが可能な構造となっているようで、車両としての仕様は5063Fと合わせられました。

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新宿方の2両を見ると分かりやすいため、屋根上の写真を撮ってみました。
奧がクハ5064、手前がデハ5014で、架線用の検測機器を載せられる構造となっています。
クハ5064の連結部寄りにあるアンテナが面白く、1両に二つある状態です。

5064Fがどのような使われ方をするのかは分かりませんが、5063Fが長期離脱するようなことになった場合、機器を移設して予備として使う可能性があります。
将来的に2編成の体制とする可能性もありますが、どういった意図で機器を搭載できる構造としたのかが気になるところです。

おわりに

先に登場した5063Fよりも早く、営業運転を開始した5064F。
気付けば5000形も14編成となっており、それなりの大所帯となってきました。