合計で353両が製造され、東京メトロの千代田線で活躍した6000系。
小田急やJR東日本にも日常的に乗り入れを行い、広範囲を走行する車両でした。

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惜しまれつつ2018年に引退してしまいましたが、現在もインドネシアでは多数の編成が現役で活躍中です。
海を渡って活躍を続ける6000系ですが、何編成が譲渡されたのでしょうか。

インドネシアに譲渡された6000系

1971年に量産車が登場した6000系は、小田急の9000形等が引退した後も活躍を続け、相互直通運転で活躍した車両の中では、最も長く使われた車両となりました。
長生きできた背景には、大規模な更新工事を行っていたことが理由としてあげられ、最初の廃車は2010年に初めて発生することとなります。

16000系の導入により、それまでの大所帯が嘘だったかのように数を減らし、6000系は僅か2年ほどで半減してしまいました。
しかし、6000系の歴史はそこで終わるようなことはなく、大半の編成はインドネシアに譲渡され、海を渡った地で新たな歴史を刻むこととなります。

チョッパ制御車の廃車が終わると、置き換えは小休止となった6000系でしたが、2015年からはVVVFインバーター制御車の廃車がスタートしました。
これらの編成についても、大半はインドネシアに譲渡される結果となっており、日本で解体された車両はかなり少数となっています。
大半がインドネシアに渡ったと表現してもよく、車齢が50年を超えた今でも、現役で活躍している編成がある状態です。

海を渡った6000系の編成一覧

多くの編成がインドネシアに渡った6000系ですが、その内訳はどうなっているのでしょうか。
既に現役を引退してしまった編成もあるようですが、どれだけの編成が譲渡されたのか、対象編成を確認してみたいと思います。

インドネシアに譲渡された編成は以下のとおりで、編成順に表記しました。

・6101F
・6105F
・6106F
・6107F
・6108F
・6111F
・6112F
・6113F
・6115F
・6116F
・6117F
・6118F
・6119F
・6120F
・6121F
・6122F
・6123F
・6124F
・6125F
・6126F
・6127F
・6129F
・6130F
・6131F
・6132F
・6133F
・6134F

6000系の10両編成は35本ありましたが、その中の27本がインドネシアに譲渡されました。
現在も6102Fは訓練車両として残っているため、日本で解体されたのは僅かに7本だけということになります。

27本が譲渡された6000系は、譲渡率で見ると約77%となっています。
故障等により現地で解体された編成もあるようで、残念ながら全車が現役ということはありませんが、一部は他の編成から車両を組み込んだりもしているようです。
とにかく長生きだった印象が強い6000系ですが、その歴史はまだまだ続くことになりそうです。

おわりに

小田急とは縁が深く、緑の帯を巻いたおなじみの車両でもあった6000系。
遠く離れた異国の地ではありますが、海を渡った他の日本の車両とともに、多くの編成が今も元気に走っています。