東京メトロの千代田線を介して、JR東日本の常磐緩行線まで足を延ばす小田急の4000形。
常磐緩行線ではまもなくワンマン運転が開始される予定で、4000形にも対応するための準備が行われてきました。

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全16編成が在籍する4000形ですが、その中の14編成をワンマン化に向けて改造するという情報があったものの、結果的に残り2編成についても改造が行われたようです。
やや謎の動きですが、いったい何が起きていたのでしょうか。

改造対象は14編成とされていた4000形

4051Fから4066Fまで、合計16編成が在籍する4000形ですが、ワンマン運転の開始に向けての改造は、14編成に行われる予定とされていました。
2023年11月に、JR東日本の労働組合から発表された資料で明らかにされていたもので、東京メトロは全編成を対象にしているのに対して、小田急とJR東日本は合計よりもそれぞれ2編成分少なくなっており、差がある状態でした。



誤りではないかという声もありましたが、訂正が行われていないことや、小田急とJR東日本の両方であったことを踏まえると、単純にそうともいえない気がしています。
東京メトロについては、昔から極力多くの編成を乗り入れに対応させる傾向があるため、これもまたいつもどおりのことと感じていました。

このまま2編成が小田急線内専用車になるのかと思われましたが、残っていた4063Fと4065Fについてもワンマン化に向けた改造が行われ、春のダイヤ改正に向けて全16編成の改造が済んだことになります。
以前の情報とは異なる展開となりましたが、このタイミングで改造工事が行われた点は気になり、直前すぎるように感じたのが本音です。

全編成にワンマン化の改造が行われた意味

結局全編成が改造された4000形ですが、何らかの計画変更があったのでしょうか。
JR東日本のE233系2000番台については、マト2とマト11が未対応のまま残っているようですが、ダイヤ改正に向けての動きが気になるところです。

計画変更があったとすれば、小田急側でのダイヤ改正が影響した可能性はあり、日中に多摩線の唐木田まで走らせるようになること等を踏まえて、必要な本数が増えたのかもしれません。
減便前の状態にまでは戻していませんが、相互直通運転の強化がされているため、計画変更があったとしても不思議ではないように思います。

JR東日本にも動きがあるか気になるところですが、E233系2000番台の残り2本についてはどうなるのでしょうか。
近付きつつあるダイヤ改正ですが、これからの動向にも要注目といえそうです。

おわりに

結局全編成にワンマン運転に向けた改造が行われ、4000形の小田急線内専用車は生まれませんでした。
ダイヤ改正以降、どのように使われるようになるのか、そんな変化も気になるところですね。