リニューアルがされておらず、登場時に近い姿を維持したまま活躍する小田急の2000形。
車齢が30年を超えた編成も出てきており、近い将来には何らかの動きがあるものと思われます。

そんな2000形ですが、比較的目立つ変化があった部分として、帯色の変更とLED表示器のフルカラー化があげられます。
細かい変化は忘れられがちな部分ですが、どちらが先に行われたのでしょうか。

帯色の変更とLED表示器のフルカラー化

1995年に営業運転を開始した2000形は、1000形の各部を改良した車両として登場しました。
見た目は1000形に似ているものの、幅が1.6mの側扉とした点が目立つほか、LED表示器を本格的に採用したことで、前面のイメージも変化しています。

断続的に増備が続けられ、最終的に8両固定編成が9本となりましたが、小田急の中では少数世帯の形式となりました。
そのような背景や、側扉が特殊という問題があるためか、リニューアルの対象からは外されてしまったようで、今日まで大きな改造がされることなく活躍を続けています。

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リニューアルをしていないため、一部の機器等に関しては経年に合わせた交換がされており、外見に影響する部分ではLED表示器のフルカラー化が目立ちます。
劣化した帯を貼り替えた際には、4000形に合わせてインペリアルブルーに色が変更されており、見た目の印象はやや変化しました。

編成によって異なった変更の順序

外見が変化してから時間が経過し、帯色変更とLED表示器の交換はどちらが先だったのか、記憶が曖昧になりつつあります。
同じような時期に行っていたような印象さえあり、どちらが先だったのかを振り返ってみました。

まず、前提として変更の順序は編成ごとに異なっています。
先にLED表示器を交換した編成と、帯の貼り替えをした編成があり、時期によって様々な姿が見られたことになります。

LED表示器の交換から始まった編成は、2051Fから2053Fまでの編成で、ロイヤルブルーの帯を巻いたまましばらく走り、後に帯の貼り替えを行いました。
先に帯の貼り替えをした編成としては、2054Fから2058Fまでが該当し、3色のLED表示器とインペリアルブルーの帯を巻いた組み合わせとなりますが、その姿は比較的短期間で終わっています。

例外としては、現在も帯色の変更が行われていない2059Fの存在があり、LED表示器の交換が先行したパターンとなります。
しかし、今日に至るまで帯の色はロイヤルブルーのままで、車齢を考えると今後も変更されない可能性が高そうです。

おわりに

人間の記憶というのは曖昧なもので、振り返ってみると意外な結果だったりすることがあります。
今回のケースでは、順序が異なっていた記憶はあったものの、規則性があったことは記憶から消えており、たまに整理してみるのはよいのかもしれませんね。