近くはなく、かといって遠すぎるともいえない、小田急の小田原線とJR東海の御殿場線にある足柄駅は、そんな表現が当てはまるように思います。
駅名のルーツ自体はかつての足柄郡で、どちらの駅も同様という点において、全国的にも珍しい関係といえるでしょう。

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そんな二つの足柄駅ですが、標高はどれぐらい異なり、両駅の距離についてはどうなっているのでしょうか。

異なる路線にある二つの足柄駅

同じ駅名の駅が存在するケースは全国的に見られますが、足柄駅もそのうちの一つに含まれます。
読みも漢字も完全に同じ両駅ですが、どちらも相模国の足柄郡に由来しているため、おかしな点はありません。

全国的にも足柄駅のエピソードは有名で、歩いて乗り換えてみるといったことが行われる等、話題になることも多い駅となっています。
小田急が御殿場線に乗り入れているため、60000形(MSE)は両方の足柄駅を通る車両であり、そういった点でも珍しいケースといえます。

駅としての歴史は小田急のほうが長く、小田原線が開業した1927年に始まりました。
一方で、御殿場線の足柄駅は信号所としてスタートし、1947年に駅へと昇格した経緯となっており、その際に駅名としての被りが発生したことになります。

標高の違いや距離はどうなっているのか

ルーツとしては同じながら、全く異なる地域にある足柄駅ですが、標高にはどれぐらいの差があるのでしょうか。
標高の確認には、国土地理院が公開している情報を参照し、合わせて両駅の距離についてもおさらいしたいと思います。

まず、小田急の足柄駅の標高については、11.4mという結果でした。
海に近い駅であるため、小田急の中でも標高が低い駅となっています。

御殿場線の足柄駅の標高は331.1mで、比較的高い場所に駅がありました。
小田急で最も標高が高いのは渋沢駅ですが、それでも163mとなっていることから、倍近い標高という結果になりました。

距離についてはよく触れられますが、おまけ程度に確認しておきたいと思います。
Googleマップで調べると、直線距離で17.12kmという数字になりました。
新宿から向ヶ丘遊園までが15.8kmであり、サバー区間を超える距離があるということになります。

両駅の間が山であるため、実際に歩く場合にはかなり迂回する必要があります。
その場合、徒歩の距離としては26.8kmと出るため、10km近く遠回りをしないといけないようです。

おわりに

二つの路線にある二つの足柄駅は、全く異なる駅ながら、繋がり自体は深いといえるかもしれません。
私は歩く勇気がありませんが、今までにどれぐらいの方が徒歩のチャレンジをしたのでしょうね。