1985年に小田急では68番目の駅として開業し、駅前には3100形(NSE)の先頭車が保存されている開成駅。
開成町の要望に応えて設置された経緯があり、駅名は町名と同じ開成とされました。

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そんな小田急の開成駅ですが、駅ができた後に開成町の人口はどれぐらい増えたのでしょうか。

68番目の駅として開業した開成

新松田を出ると、かつては栢山まで駅がありませんでした。
駅間距離としては4.4kmで、東海大学前から秦野までに匹敵するぐらい離れていたことになります。

直線区間に設置された開成駅ですが、開業前の周辺は見渡す限りの田園風景といった様子で、所々に民家があるといった状況でした。
小田急が通る市区町村において、唯一駅がない状態となっていた開成町でしたが、当然駅の設置を要望することとなり、1985年3月14日に68番目の駅として開業しました。
開成に続いた駅は、唐木田、はるひ野しかないため、小田原線内では最も新しい駅ということになります。

駅が設けられた後も、しばらくは周辺が田畑ばかりといった状況だったようですが、区画整理によって整えられていくのに合わせるかのように、年々建物が増えてきました。
長年に渡って人口増加が続く町となっており、計画的にまちづくりが行われてきたことが、結果に結びついているそうです。

開成駅の開業後に人口はどう変化したのか

今日に至るまで発展を続ける開成町ですが、人口はどのように変化してきたのでしょうか。
5年ごとに実施される国勢調査の数値を元にして、駅の開業後にどれぐらい人口が増えたのかを確認してみたいと思います。

開成町の人口推移は以下のとおりで、括弧内は5年前比を表します。

1980年:10,673人
1985年:11,227人(105.2%)
1990年:11,941人(106.4%)
1995年:12,698人(106.3%)
2000年:13,396人(105.5%)
2005年:15,123人(112.9%)
2010年:16,369人(108.2%)
2015年:17,013人(103.9%)
2020年:18,329人(107.7%)

結果はこのようになっており、急激な増加といった推移にはなっておらず、比較的ゆるやかに増加を続けているといった印象です。
2000年代は増加の割合がやや大きいですが、マンションの建設が多かったように記憶しているので、そのあたりが影響しているのかもしれません。

駅が造られたことにより、急激に増加するといった流れにはなっておらず、そういった面には計画的にまちづくりを行ってきたことが表れているように思います。

おわりに

開成駅が開業した1985年と2020年を比較すると、163.3%の増加という結果になり、着実に人口を増やしてきたということになります。
2025年は国勢調査の年となるため、次はどんな結果となりますでしょうか。