2019年度にホームドアが設置され、安全な環境が整った小田急の代々木上原駅。
乗り換え客で溢れることが多い駅であるため、設置のメリットは大きかったといえます。

そんな代々木上原駅で、ホームドアの開閉方式を変更しそうな動きがありました。

ホームドアの開閉を自動化か

小田急としては比較的早いタイミングでホームドアを設置し、今日まで安定稼働してきた代々木上原駅ですが、最近になって動きがありました。
上屋から機器を吊るすための工事が行われているというもので、他の駅で見られるような、QRコードを読み取るためのものに見えます。

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少し前はこのような状態でしたが、既にカメラ等の設置が行われたようで、開閉方式の変更は間違いないものと思われます。
鉄道駅バリアフリー料金制度の整備計画においても、開閉制御機器の更新に関する記載があるため、それに関連する動きなのでしょう。

使用を開始する時期は不明ですが、調整等の時間が必要と考えられます。
工事が行われているタイミングを踏まえると、2025年度に入ってからの使用開始なのかもしれません。

タイムロスが大きかったホームドア

試行錯誤をしながらホームドアを導入してきたためか、小田急では駅によって開閉方式が異なるという課題がありました。
車掌の扱い方が駅によって異なることを意味しており、現場の負担も大きかったものと思われます。

開閉方式の面では、車両のドアと連動しない駅が多く、タイムロスが生じるという課題もありました。
車両のドアを閉めた後に、車掌の操作によりホームドアを閉めるといったようなもので、代々木上原駅は開くのが自動、閉めるのが手動という状況です。

このような課題に対応するため、小田急は登戸駅でQRコードを用いた自動開閉システムを導入し、タイムロスの削減に取り組み始めました。
代々木上原駅の動きを見る限り、今後はこの方式への統一が進められるものと思われます。

おわりに

ホームドアの設置だけではなく、改善の動きも出てきている小田急。
設置駅の増加に合わせ、これまでの煩雑な状態は解消に向かうかもしれませんね。