小田急の小田原線とJR東日本の横浜線が交差し、1日を通して多くの乗り換え客で賑わう町田駅。
都心部からは離れていながら、小田急線内で3位の乗降人員を誇り、ほとんどの列車が停車する駅となっています。

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そんな町田駅ですが、多摩センターから多摩モノレールが延伸する計画があります。
仮に延伸が実現した場合、小田急の駅との位置関係はどうなる想定なのでしょうか。

多摩モノレールの町田駅延伸計画

上北台駅を起点に、小田急と京王が乗り入れる多摩センター駅までを結ぶ多摩モノレール(正式には多摩都市モノレール)は、2000年に現在の姿となりました。
路線長は16.0kmと長くはありませんが、多摩地域を南北に貫く路線として、欠かせない存在となっています。

全てを実現することは難しそうですが、多摩モノレールは約93kmの路線網となる構想で、現在もいくつかの延伸計画が動いています。
そのうちの一つが、多摩センターから町田までの延伸で、ルートの選定等が済んだ状況です。

ルートについては、小山田桜台団地や桜美林学園等を経由するもので、需要を確実に取り込むことを狙っています。
需要を優先したことから、速達性については少し犠牲になっており、競合する小田急にとってはよいのかもしれません。
時間がかかり、運賃も小田急より高そうですから、モノレールで多摩センターと町田を直接行き来する人はそこまで多くなさそうです。

町田駅の位置関係はどうなるのか

経由地が大きく異なり、行き来する需要がそこまでないとなれば、延伸は小田急にとってもプラスの要素のほうが大きくなってくるでしょう。
実際に小田急も多摩モノレールの延伸を見据えており、町田駅周辺の自社資産を再整備する方針を示しています。

町田駅といえば、小田急とJR東日本の駅が少し離れていることで有名ですが、多摩モノレールの駅とはどんな位置関係になるのでしょうか。
現在の想定では、原町田大通りに駅が設けられるようで、どちらかといえば横浜線の駅と近い位置関係です。

横浜線寄りではあるものの、小田急の駅からも遠くはない位置関係になることから、乗り換えは比較的しやすいものと思われます。
延伸が実現する頃には、小田急の駅自体が大規模な改良を行う可能性もあり、そもそも現在の延長線上で考える意味はないのかもしれません。
人口減少社会に突入する中、延伸は本当に実現するのか、実現したとしてそれはいつなのか、どのような結果となるのでしょうね。

おわりに

駅ができる空間自体は用意され、延伸自体は動き出せば一気に進みそうな多摩モノレール。
小田急と接続する路線が増えることにもなり、町田駅の今後にも大きく影響することになりそうです。