2024年の秋に小田急に入線し、試運転等を繰り返していた5000形の5063F。
線路設備モニタリング装置を搭載した特殊な編成のため、試運転が通常よりも長く続けられていましたが、ついに営業運転へと投入されました。

5063Fの就役により、2024年度の5000形が揃ったことになりますが、クヤ31形の今後を含めて目が離せない状況となりそうです。

5000形の5063Fが営業運転を開始

これまでに登場した編成とは異なり、線路設備モニタリング装置を搭載した5063Fは、小田急への入線から時間が経ちつつも、なかなか営業運転に入らない状態が続いていました。
特殊な装置を搭載していることから、それらの動作確認も含めての試運転が行われていたものとみられ、後輩である5064Fのほうが先に営業運転を開始しています。

いつになるのだろうといった状況でしたが、2024年度も終わりが近付いた3月3日、ついに5063Fも営業運転を開始しました。
5063Fの営業入りにより、稼働する5000形は14編成となります。

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遠目に見ると、他の編成と外観に大きな違いはありませんが、線路設備モニタリング装置の搭載により、実際には細部が異なっています。
先頭車のクハ5463については、よく見ると運転台にカメラがあり、他の編成では見られないものです。

検測対応の気になる編成となる5063F

5063Fが営業運転を開始したことにより、クヤ31形の処遇についても気になる状況となりました。
置き換えがいつのタイミングになるのかという点ですが、ダイヤ改正後もクヤ31形を走らせるのか、まずはそこがポイントになりそうです。

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唐木田駅から折り返してきた5063Fを迎え、クハ5063側からも撮ってみました。
クハ5463とは異なり、投光器らしきものが目立つのが特徴で、助手席側にはカメラが搭載されているようです。
奧に見える中間車の屋根上には、検測で使用される機器が搭載されており、5000形の中では圧倒的に異質な存在となっています。

ダイヤ改正後には、多摩線内の全てが急行停車駅になるため、各駅停車の新宿行きを表示する10両の列車は激減します。
そんなことはあまり考えずにカメラを構えていましたが、結果的によい記録になったようです。

おわりに

今後はクヤ31形を置き換え、色々と注目される存在となりそうな5063F。
検測については、どのような運用が行われていくことになるのでしょうね。