全体の半分にリニューアルが行われ、現在は98両が活躍する小田急の1000形。
内装が一新され、搭載する機器の多くを交換したことで、新車と同水準といえるほどの車両になっています。

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年月の経過というのは早いもので、1000形のリニューアルが始まってから、既にそこそこの年数が経過しました。
現在も活躍する各編成について、リニューアルからどれぐらいの年数が経過したのかをまとめてみたいと思います。

2014年度から開始されたリニューアル

登場してから26年以上が経過した2014年度より、1000形は8000形に続いてリニューアルが開始されました。
2014年度という時期からも分かるとおり、既にリニューアルの開始からは10年以上が経過していることになります。

多種多様な編成が造られた1000形ですが、ワイドドア車がリニューアルの対象から外れ、それ以外にも多数の廃車が発生しました。
リニューアルの過程では、一部編成の組み替えも行われており、最終的には4両と10両に再編されています。

細部には多少の差異がありますが、現在は4両と10両が7編成ずつという陣容になりました。
10両は他形式と変わらない使われ方ですが、4両は箱根登山線内での運用や増結用として活躍しており、現代の小田急では珍しい存在となっています。

各編成のリニューアルからの経過年数

全編成に対しては行われなかったものの、1000形のリニューアルは長期間に渡りました。
現在は3000形に移行したとはいえ、つい最近までリニューアルのために入場していた印象がありますが、各編成の経過年数はどうなっているのでしょうか。

各編成を出場順に並べ、営業運転に復帰した日を基準にして経過年数をまとめると、以下のとおりとなります。

1066F:10年
1057F:9年
1063F:9年
1095F:8年
1096F:8年
1064F:7年
1091F:6年
1067F:6年
1093F:5年
1094F:5年
1069F:4年
1065F:4年
1097F:3年
1092F:3年

並べてみると差があることが分かり、10年が経過した編成もあれば、3年しか経っていない編成もあります。
このあたりの事情は、同様にリニューアルが長期間に渡った8000形と近い状況です。

4両は一部が箱根登山線の専用編成となっていますが、1065Fはリニューアルからの年数が短く、かなりもったいない使われ方をしているようにも思います。
まだまだ活躍するのは間違いない反面、リニューアルの開始からもう10年も経ってしまったのかと思うと、時の流れの早さには驚くばかりです。

おわりに

年度ごとの施工編成が少なかったこともあり、1000形はリニューアルを終えてからの年数に差がある状態となっています。
かつて5000形で起こってしまったように、経年が浅い編成から廃車になるようなことがないよう、今後の末永い活躍を願うこととしましょう。