2023年に現役を引退し、現在は喜多見検車区内に留置されている小田急の50000形(VSE)。
本線上を走らなくなってから1年以上が経過しますが、留置された状態から大きな動きがありません。

20250321_01

まもなく2024年度が終わろうとしていますが、引退後のVSEはどんな状況なのでしょうか。

今も休車状態といわれるVSE

2022年3月11日に定期運行を終了し、その後は波動用として使われたVSEは、2023年12月10日の運用をもって現役を引退しました。
検査期限が切れるぎりぎりまで使用されたようで、できる限りの活躍をしたことになります。

現役を引退したVSEは、そのまますぐに廃車とはならず、現在に至るまで休車状態だといわれています。
休車札も目撃されており、期限がいつまでなのかは不明ながら、今も休車状態であれば車籍があるということになるのでしょう。

VSEが引退してから1年以上が経過しますが、現在に至るまでその後に関する詳しい情報はない状態です。
分かっていることは、ロマンスカーミュージアムへの展示が検討されていることぐらいですが、車両を置けそうな空間があることから、保存されること自体は既定路線だと思われます。

VSEの今後はどうなるのか

喜多見検車区内に留置されたまま動きがないVSEですが、年度末が迫るタイミングということを踏まえれば、休車期限が気になる状況です。
以前は2024年3月31日が休車期限になっていたため、現在も休車であった場合には、同様に2025年3月31日になっている可能性が高いでしょう。

2024年度の1年間に動きがなかったVSEですが、2025年度に入って以降どうなるのか、今の段階ではそこが気になる部分となります。
新年度早々に動きがあるとは考えにくいため、何かあるとしても少し経ってからだとは思いますが、2025年度も何もないという展開は想像しにくいともいえます。

動態保存等に方針転換すれば、それこそ奇跡の復活として伝説になりそうですが、さすがに難しそうです。
現実的には静態保存ですが、それが何両になるのか、ロマンスカーミュージアム以外の場所もありえるのか、引退後の処遇が明らかにならない期間が長いだけに、今後の動きが気になります。

おわりに

先頭車をロマンスカーミュージアムに保存しますだけで終わるのか、それとも他の活用方法が発表されるのか、VSEの今後はどうなるのでしょうか。
今はただ、情報が明らかになる日を待つことにしましょう。