常磐緩行線用の車両として登場し、小田急や東京メトロへの乗り入れも行うJR東日本のE233系2000番台。
細部は色々と異なるものの、小田急の4000形とは兄弟のような車両となっています。

そんな中、2025年3月15日のダイヤ改正より、常磐緩行線ではワンマン運転が始まりました。
事前に各車両の対応が済まされる中、一部の編成が未対応のままダイヤ改正日を迎え、運用から外れた状態となっています。

ワンマン運転未対応の2編成

千代田線を介し、小田急は常磐緩行線とも相互直通運転を行っています。
3社に跨って走行するのは、東京メトロの車両だけという状態が長く続きましたが、2016年より小田急とJR東日本の車両も3社の路線を走行するようになり、現在の状態となりました。

相互直通運転の拡大により、各社の車両は重装備となりましたが、常磐緩行線におけるワンマン運転が開始されるにあたっては、さらに対応した機器の追加が必要となっています。
開始までに各社で準備が行われてきましたが、E233系2000番台のマト2とマト11の2編成については、ダイヤ改正時点でもワンマン運転に対応しないままとなっていました。

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以前は小田急にも問題なく乗り入れができた2編成ですが、ダイヤ改正後は常磐緩行線で営業運転ができないため、運用から外れた状態となっているようです。
結果的に小田急に乗り入れることもなくなり、ダイヤ改正後に復活した多摩線の運用で見ることはかなっていません。



最終的には全編成が対応しましたが、過去には小田急も4000形の一部が未対応になるといった情報がありました。
関連性がどこまであるのかは不明ながら、意図的に改造の対象外とした時期があった可能性が高そうです。

気になるマト2とマト11の今後

ダイヤ改正日以降、運用から外れている2編成ですが、今後はどうなってしまうのでしょうか。
色々な推測がされているようですが、追加での改造、他線への転属という声が多いように感じます。

小田急の4000形がそうであったように、追加で改造が行われる可能性は否定できません。
幸いなことに、小田急や東京メトロの車両で代走はできるため、予定変更により改造が間に合わず、今の状態となった可能性があります。

転属についても、可能性としては十分あると思われます。
209系1000番台がそうであったように、数本の編成が配置されるケースは散見され、JR東日本ならありえなくはありません。
どの路線を走るのかという点については、私がJR東日本の事情に詳しくないためよく分かりませんが、10両編成が活躍する路線ということになるのでしょう。

大穴としては、小田急を含めた他社への譲渡です。
小田急については、そのまま使用できるというメリットがありますが、仮に4000形を追加で改造した経緯があった場合には、辻褄が合わなくなります。
青い帯を巻いたE233系2000番台を見てみたい気もしますが、さすがにないでしょうね。

おわりに

ワンマン運転に対応せず、ダイヤ改正をもって運用から外れてしまった2編成。
後に改造が行われ、再び小田急の線路上を走る日は訪れるのでしょうか。