再開発に伴う工事の範囲が広がり、数年前とは風景が一変した小田急の新宿駅。
3月20日には、地下で営業していた多くの店舗が閉店し、かなり寂しい状態となってしまいました。

そんな中、地上ホームには仮設の売店がオープンしたようで、今後はロマンスカーに乗車する際の強い味方となりそうです。

店舗がなくなった新宿駅

工事が本格化する前、新宿駅構内では多数の店舗が営業していました。
惜しまれつつ閉店したロマンスカーカフェを筆頭に、コンビニ等が段階的に閉店を続け、3月20日には地下にあった店舗も営業を終了しています。



新宿駅といえば、小田急の起点として多くのロマンスカーが出発する駅ですが、店舗の閉店が続いていたことで、乗車前に弁当や飲み物を買うことが難しくなりつつありました。
ロマンスカーは車内販売を2021年3月12日に終了しているため、乗ってから買うこともできなくなっており、地下の店舗がなくなることによる影響は、あまりにも大きかったといえるでしょう。

地上ホームにオープンした仮設の売店

あまり騒がれていなかった気がしますが、さすがに何も店舗がない状態は避けられ、駅構内には仮設の売店がオープンしています。
最近まで存在に気付いていなかったのですが、地下の店舗が閉店した翌日から営業を開始していたようです。

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現地の様子はこのようになっていますが、写真を撮った時はロマンスカーが運休中だったため、ホームは閑散としていました。
西口の地上改札口を入ってすぐの場所で営業しており、2番ホームの先端部となります。
乗車前に買う場合においては、結果的に利便性が高い場所に店舗が移ったような状態です。

仮設の売店といった佇まいですが、地下にあったオアシスステーションが移転した扱いとなっており、小田急レストランシステムからはお知らせも出されています。
色々な商品が並んでいましたが、酒類については販売免許の申請中とのことで、4月9日の時点では売られていませんでした。

少々不思議に感じたのは、なぜ事前に酒類の販売免許を申請していなかったのかという点でした。
元々は販売予定がなかったのか、それとも仮設店舗を設けることが急遽決まったのか、そのあたりの理由が考えられそうです。
いずれにしても、乗車前に買い物ができる環境が維持されたため、仮設とはいえありがたい存在となることでしょう。

おわりに

比較的静かにオープンしたことで、仮設の売店は意外と存在が知られてないように感じます。
お酒はまだ買えない状況ですが、ロマンスカーの乗車前に買い物ができるため、利用者にとっては強い味方となりそうです。