複々線の終端である登戸駅の隣にあり、線路が地上へと降りてくる小田急の向ヶ丘遊園駅。
昔から待避線が設けられていた駅ですが、上り線のみは線増が行われており、1駅間は暫定的に3線となっています。

そんな向ヶ丘遊園駅において、ホームドアの設置に向けた工事が始まったようです。
色々と謎が多い状況ですが、現地の様子を確認してきました。

向ヶ丘遊園駅付近に出現したホームドアの工事看板

向ヶ丘遊園駅でホームドアの整備に関する動きがあると、Xのフォロワー様より情報をいただきました。
東京都区部を中心に、ホームドアの整備が加速している状況ですが、神奈川県内の駅でも動きが出てきたことになります。

早速ですが、現地の様子を見てみるのが一番と思い、撮影のついでに下車してみることにしました。
数ヶ月前にも様子を見た場所ですが、何か変化はあるのでしょうか。

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ホームドアに関する工事が始まったことを示す看板は、駅の外に設置されています。
一応記事内では断定しない表現にはしていますが、工事看板が設置されているため、今後整備を進めていくのは間違いないのでしょう。

この看板を見ていて気になったのは、約4年にも及ぶ事業期間です。
ホームの構造によっては、ホームドアの設置に向けた補強等に苦労を伴いますが、こんなに期間が長いのは違和感があります。



向ヶ丘遊園駅の周辺では、登戸1号踏切の廃止と、それに伴う歩道橋の設置工事も進められていますが、2025年度末には終わる予定です。
ホームドアの整備に関する事業期間が、2029年までとなっているのは、いったい何を意味しているのでしょうか。

駅間の様子はどうなっているのか

向ヶ丘遊園駅の周辺といえば、区画整理が進んだことにより、複々線化を行うための用地が生まれた場所でもあります。
前回の確認から数ヶ月しか経っていませんが、何か変化はあったのでしょうか。

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今更ですが、工事看板はこのような場所に設けられています。
登戸から向ヶ丘遊園にかけての駅間で、上り線側に看板が設置されており、工事用の出入口も設けられていました。



以前の記事を見ると、地味ながら変化していることが分かります。
複々線化用に生まれた用地でしたが、ひとまずはホームドアの工事に活用するようです。

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駅側を向いてみると、このような様子になっています。
こちらも以前の訪問時とは変化しており、工事用の柵が設置された状態となりました。

工事看板にはホームドアの整備と書かれていますが、単純にそれだけなのかというと、やや怪しい気がしています。
線増を行う場合には、向ヶ丘遊園駅のホームを移動する必要があるため、ホームドアの設置に合わせて対応するほうが合理的なためです。
詳細な情報がないため、完全に推測でしかありませんが、事業期間が長いことも踏まえれば、上り線側に線路を動かすのかもしれませんね。

おわりに

約4年間に渡り、ホームドアの設置に向けた工事を行うと思われる向ヶ丘遊園駅。
踏切の廃止等も予定されていることから、周辺も含めた大きな動きとなってくるのでしょうか。