複々線化時に駅が一新されながらも、用地取得の関係で、一部が暫定的な状態となっている小田急の登戸駅。
少々強引に2面4線とした経緯があり、下り線のホームはかなり狭い部分が今も残っています。

現在も仮の状態が残っている小田原方部分について、現在の状況を外から確認してきました。

仮の状態が続く登戸駅

一見すると完成しているように見える登戸駅ですが、未完成となっている部分があります。
分かりやすいのは新宿方であり、1番ホームの使用開始を早期に実現するため、本来の位置よりも新宿方面に延長し、その後ホームドアも整備されました。

登戸駅がこのような歪な状態となったのは、下り線の小田原方部分に建物が残っていたためで、それを避けるように現在の状態が造られました。
本来であれば、最初から計画どおりに造りたいところでしょうが、複々線化事業との関係もあり、苦肉の策だったといえるでしょう。



2023年に訪ねた際には、空いた用地の整備が行われつつある状況でした。
後に高架下の道路も開通し、登戸駅周辺の様子は変化を続けています。

仮の状態が残る小田原方の現在

約1年が経過した現在、仮の状態となっている部分はどうなっているのでしょうか。
改めて現地の様子を見てみたいと思います。

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まず、下りホームの小田原方となる部分ですが、仮設の壁が変化していました。
以前は車両が見える部分がありましたが、やや外側に壁が出されており、少しだけ1番ホームの線路部分が広くなっているようです。
以前は工事中だった場所には、コインパーキングが設けられて営業が開始されていました。

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向ヶ丘遊園駅の方向を見ると、このような状態となっています。
奧に見えるコンクリート壁となっている部分が、最終的な位置になるものと思われ、将来的な位置関係が見えてきます。
本来の位置になると思われる部分は、地上も空き地状態となっており、コインパーキングに隣接する部分においても、不自然な空間が残されている状態でした。

おわりに

仮の状態が続く登戸駅は、今後どうなっていくのでしょうか。
上り線も本来の位置にはなっていないようなので、本来の想定位置にしようとした場合、それなりに大規模な工事になると想定され、将来的に実施するのかどうかが気になるところです。