気候変動の影響により、春と秋がほとんどないような状態となり、夏の猛暑は年々激しさを増しています。
鉄道業界においても、各社で夏の暑さへの対応が行われていますが、小田急は2024年に引き続き制帽の省略を行うと発表がありました。

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2025年は省略期間が拡大され、本格的な運用へと移行するものと思われます。

1年の半分以上で制帽が省略可能に

既に暑いなと感じる日が出てきており、2025年もあっという間に夏へと入りそうな気配です。
早めに手を打つということなのか、4月25日には小田急から制帽の省略に関するお知らせがありました。

2025年の制帽省略については、5月1日から11月30日までの7ヶ月間となっており、1年の半分以上が対象期間となっています。
実際のところ、11月になっても暑いと感じる日はあるため、そういったことを見越しての期間設定なのでしょう。

制帽の省略は乗務中や車内の巡回時に行うということで、そのあたりの運用は2024年に準じています。
箱根登山線内は対象外とされていますが、グループ会社でもあることから、足並みが揃えられていないのは少し気になるところです。

2025年が今後の基準となるか

2024年に引き続き、制帽の省略が行われることとなりましたが、期間は大幅に延長されました。
9月3日から10月31日の約2ヶ月間だった2024年に対して、2025年は3倍以上の期間となっています。

そもそもの部分ですが、開始時期が中途半端だったことからも分かるとおり、2024年は試験運用に近いものだったのだと思います。
それを踏まえて意見等を集め、2025年の期間が決められたということなのでしょうか。
多少の調整は入るかもしれませんが、2026年もほぼ変わらない期間で設定される可能性が高そうです。

直接的には熱中症の予防という面はありつつも、乗務員の待遇改善という面でも、こういった動きは加速していく気がしています。
東京メトロが身だしなみのルールを変更するといった動きがあるほか、他業界でも同様の傾向となっているため、今後は安全上の支障がない範囲で緩和する方向に進みそうですね。
人手不足が叫ばれる中、鉄道業界も変化の過程にあるのではないでしょうか。

おわりに

一気に期間が延長され、制帽を被らない乗務員を見る機会が2025年は増えそうです。
最初に見た時は若干の違和感がありましたが、慣れの問題のようにも思うため、そのうち何も感じないようになっていくのでしょうね。