駅のホーム等にあることが当たり前で、利用者にも親しまれてきた時刻表。
スマートフォンの普及により、撤去する鉄道会社も増えてきましたが、小田急は今も駅構内の時刻表を残しています。

現在の時刻表は床面に設置され、人の目線の高さに合うようになっていますが、かつては上屋から吊り下げられているのが一般的でした。
小田急においては、いつ頃から現在の設置方法になったのでしょうか。

上屋からの吊り下げが多く見られた昔の時刻表

近年はめっきり少なくなりましたが、時刻表が上屋から吊り下げられているという光景は、かつて多く見られました。
電車の時間を確認するために上を見上げる、そんな行為が日常だったことを思い出します。

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小田急においては、代々木上原駅に現在も吊り下げ式の時刻表が残っており、懐かしい姿を見ることができます。
はっきりした理由は分かりませんが、千代田線と対面で乗り換える駅であることを踏まえ、邪魔にならない設置方法にされているのでしょう。

現代ではダイヤ改正の度に新しい時刻表が作成されますが、昔はベースに対して数字のシールを貼り替えていた記憶があり、そんな手作業感溢れる作り方も懐かしく思います。
いつ頃から今のスタイルになったのかは覚えていませんが、技術の進歩によるものなのでしょうね。

低い位置に移されていった時期

今では当たり前のスタイルとなったのが、床面に設置された時刻表です。
利用者にとっては、この変更により時刻表が見やすくなりましたが、混雑時等は人が前に立っていたりするため、一長一短の面もあるように思います。

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小田急が時刻表の設置方法を変更していったのは、1990年代の前半でした。
かなりハイペースで変えられた記憶があり、あっという間に標準の設置方法になった印象です。

そんな時刻表も、現代ではスマートフォンで見るのが当たり前となり、役目を終えつつあるのかもしれません。
私自身も、ホームに設置されている時刻表を見ることはほぼなくなりましたが、必要としている方がいるのも事実であり、なかなか難しい問題だとも思います。
近年は設置しない鉄道会社が増える一方ですが、小田急はこれからも残してくれるのでしょうか。

おわりに

時代に合わせて姿を変え、設置しないという選択肢も出てきた時刻表。
しっかり作りすぎてコストがかかっている印象もあるので、印刷したものを簡易的に掲示する等、運用方法の変更等もできそうですが、これからどうなっていくのでしょうね。