最盛期の半分にまで減少しつつも、まだ最前線での活躍が続いている小田急の8000形。
西武に譲渡された編成が営業運転を開始する日も迫り、まだまだ元気に活躍する姿が見られそうです。

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そんな8000形ですが、4両と6両を繋いだ10両編成での運用が基本となっています。
一部の編成が廃車になったことで、番号の末尾を揃えられなくなっていますが、現在の編成ペアはどうなっているのでしょうか。

番号の末尾を揃えて繋いできた8000形

リニューアルにより3000形と同等の性能になった8000形は、やがて同一形式で10両編成を組むようになっていきました。
ほぼ固定編成のような状態で使われてきたため、中間に入る運転台はあまり活用されず、ややもったいない状態となっています。

8000形は4両と6両が16編成ずつという陣容でしたが、初期にリニューアルが行われた8251Fと8255Fのみは、その後の編成と異なり足回りの改造を行っていませんでした。
最終的には単独で活用されるようになったため、4両編成が2本だけ余るような状況となってしまい、3000形とペアを組むことが常態化していきます。

編成の組み合わせについては、基本的に番号の末尾を揃えるようにされました。
例えば、8052Fと8252Fがペアになるといったもので、一時期の基本パターンとなります。
相方がいない8051Fと8055Fについては、3000形と組むことが多く、異形式のペアも日常的に見ることができました。

現在の編成ペアはどうなっているのか

廃車の進行により、末尾の番号を揃えられない状況となっていますが、現在はどのような編成ペアが基本なのでしょうか。
以前よりは6両編成が単独で走る機会が多く、流動的な状況ではありますが、ある程度基本のパターンはあるようなので、まずはそれを確認してみたいと思います。

以下は残存編成による基本の編成ペアで、4両編成を基準とした順番で並べました。

・8051F+8252F
・8053F+8253F
・8057F+8262F
・8058F+8258F
・8063F+8263F
・8064F+8260F
・8065F+8265F
・8066F+8266F

この中で番号の末尾が揃わないのは、4両編成が8051F、8057F、8064Fの3本となります。
8064Fと8260Fについては、ペアを組まないことが基本というような状態となっており、前者は3254Fと組み、後者は単独での使用が中心です。

単独で使用されている8260Fは、次に西武へと譲渡される編成である可能性が高く、走行距離を抑えるための対応と考えられます。
2025年度は西武側での受け入れがなさそうですが、竣功が2026年度になるだけという可能性もあり、どういった展開となりますでしょうか。

おわりに

編成の総数が減りつつも、できる限り番号の末尾を揃えたペアを組む8000形。
6両編成は今後確実に数を減らすこととなりますが、4両編成がセットで廃車されるのかについても気になるところです。