北口側でロータリーの整備が進められ、一昔前とは全く違う風景となってきた小田急の向ヶ丘遊園駅。
複々線化という面では中途半端な状態が続いていますが、駅周辺の整備は完成形へと近付きつつあります。

2024年末の時点で、広場としては仕上がりつつある状況でしたが、半年ほど経過した現在はどうなっているのでしょうか。

上屋の整備が進むロータリー周辺

訪ねる度に風景が変わる向ヶ丘遊園駅周辺ですが、北口前の変化は凄まじいものがあります。
私鉄路線の駅前といった印象が強く、よくいえば懐かしささえ感じる風景でしたが、ロータリーの整備によりそれは一変しました。



2024年が終わろうとしている頃、ロータリー周辺の様子を見てきましたが、その時点では上屋の設置が進められている状況でした。
上屋は駅舎から離れた位置で整備が進んでいましたが、半年経過後の現在はどうなったのでしょうか。

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駅舎を出た位置から、登戸駅がある方向を見てみました。
以前はなかった上屋が設置され、全体が完成に近付きつつある状況でしたが、まだ下に入ることはできません。

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先ほどの位置から、今度は生田駅の方向を見てみます。
こちらも上屋の設置が終わっており、全てが繋がった状態になっていました。

まだ開放はされていませんが、完成後は雨に濡れることなく、バス等の乗り降りが可能になります。
かつての面影はどんどんなくなっていきますが、利用しやすい駅前になることでしょう。

駅舎の前はどうなったのか

上屋が全体に波及したことで、気になることがあります。
駅舎の前にも上屋が造られるわけですが、どうなったのでしょうか。

向ヶ丘遊園駅の北口といえば、開業時に造られたギャンブレル屋根の駅舎が残ることで有名です。
適宜手入れはされているため、完全に昔のままというわけではありませんが、小田急の歴史を語るうえでは外すことができない駅舎であり、大変貴重なものとなっています。

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少し場所を変え、駅舎がどのように見えるかを確認しました。
思ったよりは駅舎が見えるようには感じつつも、駅名の部分を隠してしまうような状態となっており、もう一工夫がほしかったように思います。

貴重な駅舎とはいえ、配慮しすぎると利便性と相反するため、仕方がない面はあるのでしょう。
上屋の配色等は、配慮して決められているように感じられ、その点は一安心というところです。

おわりに

ロータリーの整備が進み、見慣れた駅舎が上屋によって少し隠れる状態となった向ヶ丘遊園駅。
バス用のターンテーブルがあった頃は、遠い記憶になりつつありますね。